124時間目 ページ24
情報屋としての僕は、何故だか男性と思っている人が多い。
･･･まあ、気分で姿は変えるけどさ。
「では、こちらが今回の依頼内容で記してあったもの全てになります」
僕は依頼されたもの、情報が入ったＵＳＢが入ったケースを依頼人である女性に渡す。
僕の感は意外と当たりやすく、気分で男性の姿で行くか女性の姿で行くか決めているが、大体依頼人は変装した姿の異性である場合が多い。
因みに、今目の前にいる女性は僕の事を完全に男性と思っている。
今だって、僕の顔を見てうっとりしてるもん。
服装は男物。しかもだぼっとした気だるげな服装。
声も少し高い男性の声。
胸はいつも通り限界まで抑えている。
元から顔が良かった僕は、変装と相性が良かった。
僕の変装は完璧だ。
･･･でも、学秀にはバレたんだよなぁ。
まあ、あの時は素の姿で無理して演技したのが悪い。そうだ、絶対そうだ。
「では、またのご利用お待ちしています」
「え、えぇ･･･」
･･･名残惜しそうな顔しちゃって。
残念だけど、情報屋の仕事の時は相手に手を出さないように決めているんだ。
事に及ぼうとしてくる輩は沢山いたが、上手いこと躱してきた。
暗殺者の方だったらいくらでも手を出すけどね。まあ、事に及ぶ前に殺すけど。
「(人1)、携帯に学校から電話が来てたよ〜」
「無視しただろうな？」
「勝手に触ってないから安心して」
基地に戻れば、ラファエルがそう言っていた。
「今日、椚ヶ丘中学校では演劇発表会があったみたいだよ？」
「ああ。そういえばそういうのがあったな」
確か、桃太郎だった気がする。ストーリーがあまりにもダークだったので印象的だ。
因みに僕は役を決める、と言い出した瞬間窓から逃走した。だってそんな面倒な事したくないもん。
どうやら最初僕を何かの役として舞台に出す気だったらしい。綺羅々が言っていた。
でも、脚本考える前に僕が逃走したので辞めたらしい。僕の選択肢は間違っていなかった。
「･･･どうしたの。引きこもり？」
「先程依頼から帰ってきたんだけど？」
僕は変装を解きながらラファエルにそう言った。
「･･･(人1)。ため込まずに良いなよ。聞くだけならできるからさ」
「･･･わかった。実は僕＿＿＿」
ラファエルに僕は、先日の事を話す。
･･･頭に血が上って、危うくあの人を殺そうとしたことを。
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
