117時間目 ページ17
「･･･今まで、殺せなかったターゲットはいなかった。全てに対応できるように武器をもっていたから」
僕がぽつりとそう言うと、教室は静かになる。
そして、痛いほど刺さる沢山の視線。
「僕は完璧にならなきゃ、あの人に認めて貰えない･･･！！」
握っていた三枚の解答用紙が、苦しそうにクシャッと短く悲鳴をあげる。
あの人のように、僕は･･･！！
「＿＿＿欠点がない人などいません。むしろ、居なければそれは人間ではありませんねぇ」
「っ！！」
ターゲットの言葉に、勢いよく顔を上げる。
「人は支え合って生きていくもの。ほら、漢字がそう表しているでしょう？」
「･･･それ、由来としては間違っているんじゃなかったけ」
「にゅやっ！？」
僕の発言に、ターゲットが分かりやすく驚く。
誰かの名言だったような･･･。先生だったのは分かるんだけど･･･。
「･･･でも、支え合うのは事実ですよ」
「･･･暗殺者はいつも一人だ。仲間なんて要らない」
僕がターゲットの言葉にそう言うと、横から誰かが飛びついてきた。
「Aがどれだけ拒絶しても、私は離してやんないぞ〜！」
「･･･莉桜」
飛びついてきた正体は莉桜だった。
「あんなに英語に詳しかったのは、いつも使っているからなのか〜！なんで教えてくれなかったのさ〜」
「言う必要がなかったからだっ」
僕が「苦しいから離れろ！」と言っても知らん顔の莉桜。
･･･抑えられているから、動けない･･･！
「つれないこと言うなよ、A」
「･･･悠馬」
悠馬がそう言いながら近づいて生きた。
「俺があそこまで社会を伸ばせたのはAのお陰なんだ」
「･･･だから、なんだ」
悠馬の言葉にそう言う。
「＿＿＿俺はAがいないと寂しいな？」
「〜っ！！」
いつもの裏のない発言に顔が熱くなる感覚がする。
「わかりましたか、Aさん。＿＿＿貴方と
ターゲットの声に反応して、首を動かす。
「誰かに頼ることは恥ずかしいことではありません。むしろ、貴方は人を頼るべきです。＿＿＿こんなにも仲間がいるのだから」
･･･頼る、か。
暗殺者は孤独だ。
自分が得てきたものだけが頼り。
だけど、光の世界は＿＿＿
「努力、するよ」
＿＿＿闇の世界とは真逆の世界だ。
***
金○先生
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
