102時間目 ページ2
「可愛いところあるじゃん、(人1)？」
「･･･だって、あんな姿を見せた後だし･･･。ちょっと行きづらい」
「だから僕を引っ張ってきた、って訳ね」
現在、学校に登校中。
先日、僕が触手を制御出来ずに暴走した姿をＥ組の皆にしっかり見られていたらしい。
何故か、皆に見せたくなかった。自分が暗殺している姿を。あんな狂った姿を見られたくなかったのだ。･･･何か恥ずかしくなってきた。
どうやらハッキングして得たデータによると、今日は文化祭らしい。･･･尚更行きづらい。
「ガストロに誘われたんだよ−。でも、一人じゃ行きづらくって」
「はいはい。僕も偶には息抜きしたいし、気にしないで」
そういう会話をした後、見えてきたのは椚ヶ丘中学校の入り口だ。うわぁー･･･、人多い･･･。
実は変装して来るつもりだったのだが･･･。
***
『え？(人1)、変装するの？』
『当たり前だろ。何時何処で誰が僕を見ているか分からな･･･』
『反省してないね』
『･･･は？』
『謝罪に行くならちゃんと正装して、偽らない！！だから、変装禁止、制服で行くよ！！』
『いやっ、ちょっと待てって･･･！！』
***
男装しようと仕込んでいた所をラファエルに見つかり、素の姿で制服を着せられて此処に来たのだ。･･･くぅ。
「･･･やけに騒がしいな。何やっているんだろ？」
「･･･『イベントステージ』、か。少し興味があるな」
「そうなの？じゃあ行ってみよっか！
「えっ、おいラファエル･･･！」
「此処では本名で呼んでよ、(人1)」
「･･･わかったよ、セラ」
久しぶりに、彼の本当の名前を口にする。
しかし、まるでデートみたいだな･･･。
まあでも、ずっと僕のわがままに付き合わされて、滅多に外に出られなかったんだ。こういう日も悪くない。
「･･･眩しいな、セラ」
「うん。凄く眩しい。･･･でも、悪くない、かな」
僕の言葉にラファエル･･･、いやセラはそう返した。
セラは元々一般家庭に生まれた普通の子供だった。
しかし、彼が小学生に入った途端、すさまじい能力を手に入れたことが転機だった。
･･･セラはとんでもない記憶能力を持っていた。その能力を欲した裏の組織に15の時に拉致され、闇の世界の人間として育てられてきたのだ。
そして、“あの実験”に関わったのだ。
生物細胞を利用した反物質を作製する、忌々しい“実験”に。
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
