110時間目 ページ10
「危ない薬、とは･･･？」
「もしかして、えっちな･･･」
「岡島、残念だけど違う」
薬、という言葉に純粋に疑問をもった愛美と、下の意味で岡島が反応した。
勿論、岡島の言葉は否定しておいた。
「前に、僕が媚 薬で倒れただろ？あの状態を薬で抑えることは普通は“無理”だ。だけど、僕はあの薬だけで欲 情を抑えた。あの薬は、僕の相棒が作ってくれたんだよ」
「相棒って？」
「今さっき僕を連れてきた男。ラファエルっていう奴だよ」
僕の相棒に疑問の声をあげた有希子に、セラのコードネームを伝える。
･･･反応からに、何か印象がついてんな。何付けたんだ彼奴。
「彼奴が僕の触手のメンテナンスや怪我、体調などのコンディションと、薬品の開発、僕のサポートを主に行ってくれる“元”科学者だ」
「科学者だったのか･･･」
･･･何故か竹林と愛美の目がキラキラしている気がする･･･。そういうのに興味があるのか？
今度、会わせてやるか。きっと話も合うだろうし。
「それより･･･、君らは気にしないのか」
「気にしない？何が？」
莉桜の返しに目が点になる。
「えっ、何って･･･。この前の･･･、ほら、あれ」
「･･･もしかして、死神の時のこと？」
「･･･うん」
渚が僕の言いたかったことに気づいてくれた。
気づいてくれた事に嬉しく思う反面、やはり恥ずかしいので複雑だ。
「･･･あれが僕の本性だ。･･･人を殺す事に僕は快感を覚えている。『殺人鬼』さ、僕は」
･･･どうして、こんなに『怖い』って思うのだろう。
いつもなら気にしないのに。
何故か落ちていく視線。顔を上げることに身体が抵抗している。
「全然気にしてないけどー？むしろ、親近感湧いちゃった」
「か、カルマ」
横にいたカルマがそう言った。
どうやらカルマは不良という奴らしく、喧嘩とかで血しぶきはよく見てきたのだと言う。
「ま、暗殺者って奴だしそう言う奴もいるだろ」
「寺坂･･･」
「今まで色んな暗殺者見てきたからね。私は平気よ」
「メグ･･･」
二人を始めに、僕に様々な言葉が投げかけられる。
どれも、僕を拒絶しない言葉で。
「怯える必要はありませんよ、Aさん」
「･･･ターゲット」
「彼らも貴方と同じアサシン。気にすることはありません」
ターゲットの言葉を最後に、何か吹っ切れた気がした。
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
