143時間目 ページ43
耳元から聞こえる脱落者の名前。
…寿美鈴と愛美、悠馬と桃花が脱落、か。
あそこにいるのは前原か。
「凛香の射程範囲は広いって悠馬が言ってたし…。“走るか”」
通信から『A〜っ！！』と、前原のヘルプの声がうるさい。
あーもう。男のくせに情けない…。
「…まず一人」
「っ！？」
凛香の首すれすれをかすめるように、ナイフを投げる。
首にインクが付いたようで、凛香の脱落が聞こえた。
あとは＿＿＿
「お前か、イトナ」
「…A」
目の前には銃口を向けるイトナ。
前原は僕が凛香を相手にしている間にやられたらしい。
「銃とナイフ。…どっちで死にたい？」
「…銃で、お前を殺す」
「そう。…じゃあ銃で殺してあげる」
イトナの言葉に、僕は持っていたナイフを投げ捨てる。
そして、ポーチに入っていたハンドガンを二丁取り出す。
「…残念だよ。まあ、君が来た理由は兄さんを殺すためだもんね。仕方ない、か」
「お前が殺せんせーと関係があるのは何となく分かっていた。…だが、俺は殺せんせーを殺す」
そう言ってイトナはトリガーを引いた。
僕はそれを首だけで躱す。
それを見たイトナは驚いた表情を見せる。
「僕はプロだ。そういう世界で生きてきたんだ。…躱すのなんて造作もない」
そう言って僕は銃口をイトナに向ける。
イトナは距離を取ろう思ったのか、後ろに飛び除く。
「逃がさないよ…ッ！！」
動く相手に銃で挑んだことは殆ど無い。
動く相手にはナイフで殺してきたから。
銃だと、動きながら相手に当てないといけないから。以外と動きながら的に当てるのは技術がいる。
だけど＿＿＿
「ッ！！」
「狙ったターゲットは逃がさない…。死ぬまで追い続けるよ」
「叶わないな…、Aには」
イトナの胸…心臓の位置に着いた青いペイント。
＿＿＿堀部イトナ、アウト。
その声が、通信にて伝えられた。
「さて、あとは＿＿＿！！」
目に入った光景に、見とれる。
それは、まるで天使が舞い降りるように静かで、美しい。
…素晴らしい…ッ！！
「さいっこうだ…ッ、渚…！！」
通信にて、莉桜、寺坂、村松、吉田が脱落したことが伝えられる。
やっぱり君が欲しい…ッ、渚…！！
残り
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赤チーム 1
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
