119時間目 ページ19
爆発後、僕は理事長殿に引っ張られ、再び教室に入る。
「･･･嫌なルールだ」
前に渚に聞いた話では、ターゲットは生徒の前で定められたルールに弱いのだという。
･･･さてターゲット。貴方はこのまま無様に負けるの？
ターゲットの破壊されて再生仕切れていない触手が、次の問題集に伸びる。
「＿＿＿え･･･っ？」
僕にはその動きが『開いて閉じた』ようにしか見えなかった。
ターゲットは残りも問題集も解いた。
どうやら、片っ端から問題集の内容を『覚えた』と言うのだ。
「･･･そんな凄技、出来るわけない」
超生物だからこそ出来る技だ。
真似しようとすれば時間とスピードが全然足りない。
「･･･次は、浅野理事長。貴方の番だ」
「･･･」
僕は手を解放されたので、廊下に逃げる。
「(人1)、大丈夫？」
「ああ。･･･痣は残らないように出来るけど、女性は丁寧に扱って欲しいよね」
イリーナが僕に話しかけてくれたので、大丈夫だと答える。
手首には理事長殿に掴まれたことで出来た痣が。
ラファエルの手にかかれば、痣も最初からなかったように元通りに出来る。
「･･･あの人は理不尽だけど、そうなってしまった要因があの人を変えてしまった。二度と、同じような人を生み出さないために。･･･だから、あの人の教育法も否定はできない」
「･･･調べたのね」
「前から怪しかったんだ。･･･烏間殿、その目はよしてくれ」
僕が理事長殿について調べたことをイリーナには分かっていたみたいだ。
･･･そして、烏間殿からの視線。僕は暗殺者でもあるけど情報屋でもあるって言わなかったかな･･･？あ、生徒に言ったんだった。忘れてたや。
「･･･でも、どうせターゲットに“手入れ”されるんだろうね。
「え？(人1)、今何て･･･」
イリーナが僕の囁きに反応して、尋ねようとした瞬間。
「･･･爆発」
目の前の教室から爆発音が聞こえた。
･･･恐らく、実弾だ。
当たれば一溜まりも無い。でも、助けるつもりもない。
元々そう言う『賭け』なのだから。
でも･･･。
「貴方には『見捨てる』というコマンドはないんだろ？殺せんせー」
＿＿＿視界が晴れたとき、何かに包まれた理事長殿とターゲットが見えた。
ほらね、助けた。
･･･昔の貴方だったら、そんな行動絶対しないのに。
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
