158 過去編 ページ8
選別会の会場は福岡であるらしく、僕たちの従兄弟にあたる人の家にお世話になることになった。
『立ち向かう･･･？』
『立向居って読むんだよ』
『立向居って読むのか〜。兄さん、会ったことある？』
『あるわけないだろ･･･。俺、ずっと家にいたじゃないか』
兄さんが呆れた様子で言った。
･･･そうだった。ごめんなさい兄さん。
『Aちゃーん、悠くーん！』
じいちゃんの声だ。僕たちを呼んでる。
『いくよA』
『うん！』
・
『今日から暫くお世話になる立向居さんだ。ご挨拶しなさい』
じいちゃんにそう言われ、目の前に立つ女の人に挨拶する。
『お世話になる悠と、妹のAです。宜しくお願いします』
兄さんの後に『宜しくお願いします！』と言う。
『宜しくね、Aちゃん、悠君！朝早くからお疲れ様！昼にはもう出発するんでしたっけ？』
僕たちに挨拶した後、じいちゃんとばあちゃんに尋ねる立向居さん。
えーっと、今十時半頃だから･･･。
『ええ。ここから会場は近いみたいですし、十二時半には出たいですね』
『まあそうなんですね！では十二時にはお食事が出来るように準備します！』
ああ、そうだ！と立向居さんは僕と兄さんを見る。
『Aちゃん何歳？』
『今年で九歳です！』
『まあ、そうなのね！と言うことは、勇気とAちゃんは同い年ね』
『勇気･･･？』
兄さんが立向居さんに尋ねる。
『私の子供でね、Aちゃんと同い年なのよ。あの子もサッカーしているの！今はいないけど、良かったら仲良くしてね』
僕と同い年の人か･･･。帰ったときにいたら話してみよっと！
『ぶっつけ本番って奴か･･･。知らない人が多い中で、か。中々難しい状況に送り込んでくれるじゃないか、サッカー協会』
『えっ、そうなの･･･？僕、不安になってきた･･･』
『それに、選別方法がどのようになっているのかも分からない。試合形式でチームごとに振り分けられたら、俺たちは不利になるだろう』
兄さんの言葉を聞いて不安になってきた･･･。
『A、緊張しすぎ。リラックス、リラックス』
『兄さんは緊張しないの？』
『勿論しているさ。でも、皆の期待を背負っているから、失敗するわけにはいかない』
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(名前でてますが)従兄弟は誰だか分かりましたか？
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恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» ありがとうございます…！ 中々更新に手が回らず、ずっと下書き状態で止まってるものばかりですが、作ったからには完結させたいと思っていますので、お時間あるときに覗きに来ていただければと思います！ (2023年3月12日 15時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» 他の作品も楽しみに待ってますね！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» キャラの特徴掴めてましたか…！？ 所々こんな一面もありそうだなっていう想像や捏造がほとんどでしたが、違和感なく思えていただいてたみたいでよかったです！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» いえいえ、恵野さんが作る作品は、面白いところもあるしキャラもちゃんと掴めているので見ていて、尊敬できます！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» まだまだ拙い部分がありますが、そう言って頂けるとは感無量です泣 (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年8月25日 19時
