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「うっ･･･ゴホッ、ゴホッ」
「！！」
春奈の膝を枕にして寝かせていたAが再び咳き込んだのだ。
そして＿＿
「･･･あれ、ここは･･･」
「A･･･！」
「ぎゃっ」
Aの意識が戻ったのだ。
春奈がAを思いっきり抱きしめたので、Aから変な声が出る。
「ほんとお前バカだな･･･！最悪なことばかり考えちゃったじゃんか！！」
「うっ、と、塔子さんごめんなさい･･･」
「全くだ。どうしてあの状況で何処かに行こうとするのか」
「風丸さん･･･、すみませんでした･･･」
脱出の際にAを支えていた塔子と風丸が声をかける。
「あの状況の中、何処に行っていたんだ？」
「･･･影山さんの所」
塔子の質問に素直に答えたA。
その単語に皆が驚きの声をあげる。
そして一番反応したのが＿＿＿
「･･･どういうことだA」
「そのままの意味ですけど」
「俺も影山の所にいた。しかし、お前の影すらなかった」
「じゃあすれ違っちゃったんですかね」
鬼道だ。
同じ場所にいたのであれば、こんな思いをしなかったのでは、と疑問に思っていたのだ。
「A。貴方も病院に行くことになっているから、行くわよ」
「･･･はーい」
瞳子がAにそういった。
海で溺れた(？)人が病院に搬送されて当たり前である。
Aは嫌そうに返事をして、立ち上がろうとした。
「･･･！？」
「おっと、大丈夫かい？」
「すみません、吹雪さん･･･」
「いえいえ。救急車まで一緒に行こうか」
Aは吹雪に支えられながら瞳子の後を追った。
「＿＿＿無事で良かった･･･、A」
高い位置でAを見つめる赤い髪の少年。
その服は濡れており、髪からはポタポタと水か落ちている。
少年は自信の唇に手を当てる。
その唇は三日月型に笑っていて＿＿
「＿＿＿本物は、そう言う関係になってから。カウントはしないでおくよ」
そう呟いた少年の姿は、既にその場になかった。
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恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» ありがとうございます…！ 中々更新に手が回らず、ずっと下書き状態で止まってるものばかりですが、作ったからには完結させたいと思っていますので、お時間あるときに覗きに来ていただければと思います！ (2023年3月12日 15時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» 他の作品も楽しみに待ってますね！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» キャラの特徴掴めてましたか…！？ 所々こんな一面もありそうだなっていう想像や捏造がほとんどでしたが、違和感なく思えていただいてたみたいでよかったです！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» いえいえ、恵野さんが作る作品は、面白いところもあるしキャラもちゃんと掴めているので見ていて、尊敬できます！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» まだまだ拙い部分がありますが、そう言って頂けるとは感無量です泣 (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年8月25日 19時
