10時間目 ページ10
烏間の一撃で鷹岡は倒れた
しかし鷹岡は再び立ち上がり、襲いかかろうと腕を振り上げた
「(しまった、反応が遅れた・・・！)」
烏間がそう思っていた瞬間だった
「！？」
「ガアァ！？」
烏間と鷹岡の間に何かが通り抜けた
それを殺せんせーがキャッチする
「本物のナイフ・・・！」
「一体、何処から・・・」
鼻先に切り傷ができた鷹岡は尻もちを着いている
皆がナイフが飛んできた方向を見る
そこにいたのは
「全く・・・最後まで油断しないでいただきたいですね、烏間殿」
フードを深くかぶった人物がそこにいた
「「「(シロの助手！！)」」」
※生徒たちはまだAのことを暗殺者レオン(仮)と思っています
シロの助手と言う意識のほうが強いです
「(俺と鷹岡の間にナイフを投げ、そのナイフは俺には当たらず、鷹岡の鼻先に当たるとは・・・
なんて技術だ・・・！)」
暗殺者レオン・・・恐れられている暗殺者の五本の指に入ると言われるその強さは伊達じゃ無い・・・！
烏間は少女を見ながら、改めて暗殺者レオンの事を再認識する
少女は鷹岡の前に来て立ち止まる
少女に恐れを抱いたのか、鷹岡は後ずさりをする
「・・・つまらなかった」
鷹岡はフードから自分を見つめる赤い目に怯える
「同感です
貴方の授業はつまらない」
少女の言葉の後に誰かがそう言った
皆がその声の聞こえた方へ目線を向ける
「(あの人が、理事長・・・浅野学峯)」
鷹岡の口に解雇通知を突っ込み、理事長は校舎を後にした
その後ろ姿を少女はじっと見つめた
・
皆が校舎に戻っているとき
「そういや、シロの助手は？」
「あっほんとだ」
誰かがそういったとき、いたら確実に目立つ格好をした人物の姿はなかった
「殺せんせーは知らないの？」
「はっ！
スイーツのことで頭が一杯で忘れていました！！」
皆が殺せんせーをジト目で見つめる
聞きたいことがあるって自分で言っていたくせに・・・と皆の心がシンクロする
「そういやビッチ先生、知り合いかもって言ってたよね？」
「ええ・・・本人の口からは聞けていないけど、確定したわ
あのフードの人物の正体は＿＿＿＿＿」
「暗殺者レオン本人だ」
烏間がイリーナの言葉を遮ってそう言った
この発言のお陰でシロの助手の正体が確定した
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年6月7日 21時
