41時間目 ページ41
「理事長殿、暗殺に興味ありません？私が指導してあげますよ？」
「残念ですが、お断りしておきます」
ダメか〜。まあ今は烏間殿が僕の中では一番だし、いっか。
「何故貴方は、暗殺者をやっているのです？」
「その質問を答える前に、貴方の意図を知りたいですね」
理事長殿の瞳が、不気味に光って見えた。
「年齢は偽っていないと、防衛省の方から聞きましてね。本来なら学生という職を全うしているはずなのに、と不思議に思いまして」
僕の許可なくペラペラと話しやがって･･･。
これもシロが僕の個人情報を知っているからだ･･･！
「簡単に情報をペラペラと話すわけにはいきませんので。ですが、ひとつだけ貴方に言っておきましょう」
理事長殿は読めない表情で僕を見つめる。
「私は暗殺者という職を八年前からやっている“プロ”なので」
そう言って僕は部屋を後にした。
「･･･これはこれは。躾け甲斐のある子猫だ」
後ろから、小さい声でそう聞こえた気がした。
・
帰宅後
HRにてターゲットがばらまいていた紙を机上に置く。
「絶対助けるから･･･」
ターゲットの顔が描かれた二重丸がひとつだけ書かれた通知表を撫でる。
と、鳴り響く携帯。
･･･この電話は、彼奴か。
ピッと音が鳴って、通話が開始される。
「･･･なんだ、ラファエル」
「“例のもの”の件でちょっとね」
「それがどうした」
自然と携帯を持つ手に力が入る。
「とにかく来てくれないかな？君の意見がほしい」
僕は「わかった」といって通話を着る。
そして、マントを着用してベランダにでる。
丁度いいぐらいの暗さだ。周りのベランダからは人の気配はしない。
僕は目の前に見える建物の屋上に向かって飛ぶ。
「あ、電気消し忘れちゃった。まあいっか」
屋上に着地して自分の借りている部屋を見てそう思ったが、面倒なのでそのままにしておく。
そのまま建物の屋上の上を渡りながら目的の場所へ向かった。
＿＿＿その時に一件の電話が来ていたことに、その時気づかなかった。
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オリジナルキャラクター
ラファエル
男性
年齢：18歳
身長：180��
体重：68��
15歳の時に飛び級で超難関とよばれる大学を卒業した天才少年。
Aとは仕事関係の仲
ラファエルという名前は本名ではない
とある実験の生き残り。
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年6月7日 21時
