暗殺者は今日も化けの皮を被る (ページ11)

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11時間目ページ11

夜

静かなE組校舎の近くに人の影

「今度は抜かりは無いんだろうね？」

「勿論、次こそはヤツを殺せるよ」

そこには4人の影がいた

1人は椚ヶ丘中学校の制服をきた男子生徒

もう1人は椚ヶ丘中学校の制服のズボンを履き、上は赤いタンクトップを着用した男子生徒

もう1人は全体的に白色の格好をした人物
声からして男の人と判断できる

もう1人は…

「アンタがそこまで自信良さげに計画をペラペラ喋るから気になるんじゃん
なのに前回は失敗しちゃってさ～」

「君が本当の助手だったら、もっと楽に練ることが出来るだろうね」

「残念だけど、僕を使いたいなら金で雇うんだね」

あんたは嫌いだから1億出したら動いて上げる、と声からして、少女と思わせる人物がそう言った

「ターゲットが死んだ後はアンタと遊ぶっていう約束があるんだから、忘れないでよ？」

「そんな物騒な約束したくないなぁ」

「へぇ？すっごく楽しい“遊び”だよ？」

少女は物騒な発言を白装飾の男に言う

と、ずっと黙って2人の会話を聞いていた男子生徒が口を開ける

「おい、お前暗殺者レオンなんだろ？あのタコ殺すのなんて簡単何じゃないのか？」

「まさか。あんなに早いのに、直ぐには殺せないよ」

と、木の枝に乗っていた男子生徒が少女の目の前に降りてくる

「レオン、お前は強い。あの赤髪より遥かに」

「当たり前の事を言わないでくれる？僕はプロだ、一般人と比べないでよ」

そして、と少女は言葉を続ける

「最も恐れられている暗殺者、“死神”に次ぐ強さをもっているんだから」

僕は強い

当たり前だろ？

月を背にして立つ少女の赤い瞳が不気味に、しかし綺麗に輝いていた

その姿に息を呑むもの、黙って見つめるもの、薄く笑うものがいた

「シロ。君が殺れなかったら僕が貰う…いいよね？」

「五本指に入る君に殺せるならね」

「舐めないでよ」

そういった後、少女は目にも見えない速さでその場を去った