19時間目 ページ19
夢主sideに戻ります
＿＿＿
マントが空中に舞う。
皆の視線を一気に浴びる僕。
「さあ！僕の性別はー？」
「女に決まってるじゃなぁーい」
「ぐぇっ」
イリーナが抱きついてきたから、変な声出た･･･。
てかハートが飛んでる様な声出すなっての･･･。
イリーナが答えを言ってしまったが、僕の性別は正真正銘女である。
これを知ることが出来た一般人は基本殺しているんだけど、禁じられているからなぁ･･･。
「スタイル抜群･･･」
「そりゃあ、ハニートラップするからねぇ」
えーっと確か、『矢田 桃花』だっけ
「君もいい身体していると思うけど？」
「「「おっさんか！！」」」
このクラス団結力あるなぁ･･･。
「質問いいですか！！」
「どうぞ、『岡島 大河』」
「何カップですか！！」
女子が「最低！」やら「この変態！！」など、彼に攻撃的な言葉を発しているが、別に僕はそういうのを気にしないんだけど･･･。
「Eだ」
「「「答えるのかよ！？」」」
あ、僕ぐらいの年代の人は、思春期っていうもので、普通はこういう話は恥ずかしいって思うんだっけ？
でもなぁ･･･。
「恥ずかしがってちゃ、殺せないし。それに、使えるものは全部使うのが僕さ。身体も武器のひとつ」
納得してくれるかな？
「(人1)は私より、落としてきた人は多いわ」
何故だかわかるかしら？とイリーナが問う。
皆は話し合って、正解を導き出そうとしている様だ。
「ヒント。僕が得意なことはなーんだ？」
僕の言葉に、皆が反応する。
「『声』･･･だよね？」
「正解、『潮田 渚』」
他の皆さんも答えが一緒だったようだ。
「僕は声を自在に操る。女性は勿論、男性の声も出せる。潜入の時には声を必ず変えていたから、ばれたことはない。それにこの顔だから男性にも女性にも変化出来る」
僕が恐れられている理由はね＿＿＿
「普段目の前にいる人物が“別の人物”だった時、怖いでしょ？」
“偽物”って、言葉だけなら可愛いけど、それが現実だったら＿＿＿
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とても“残酷なこと”だと思うんだ。
ねぇ、ターゲット？
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年6月7日 21時
