230 ページ30
次の日
どうやら究極奥義が完成したようなので、フィールドに立っている円堂さんと鬼道さん、一之瀬さんを見守る。
「「“ツインブースト”！」」
鬼道さんと一之瀬さんが放った必殺技“ツインブースト”が円堂さんに迫る。
と、円堂さんは高く足をあげ、力強く地面を踏む。
そして＿＿＿
「“正義の鉄拳”！」
そう口にでた必殺技は、“ツインブースト”を軽々と弾いた。
「あれが、究極奥義…」
正直GK技はからっきしだ。
だけど、何故か違和感があった。
「なんだろう…。この違和感…」
それに悩んでいると、突然大きな音が響く。
そこに目を向けると＿＿＿
「…イプシロン」
そこにいたのは治兄さん…デサーム率いるエイリア学園、イプシロンが立っていた。
しかし、何故だか雰囲気が以前と違う。
「！！」
デサームのゆっくり見開いた目に、僕は身体が金縛りのように動けなかった。
…赤い、目。
その目は狂気を孕んでいるようにしか見えなかった。
・
デサームは、パワーアップして『イプシロン改』となった、と口にした。
命令ではなく、イプシロン改全員の意思で、雷門に勝負を挑みに来た、と言った。
「(…もしかして、)」
僕の頭にはとある思い出がよぎる。
治兄さんはサッカーに熱い人だった。
もしかして、試合を純粋に楽しみたいのかな…？
もしそうだったら…、と思うと口が緩む。
昔の治兄さんに…、皆に、戻っているのではないか、と。
「…頑張ろう。皆を、助けるんだ…っ！」
そう意気込んでいると、ポケットに入っていた携帯が震える。
取り出すと、チームのグループトークに通知が入っていた。
“今から宇宙人と試合なんだって？”
“えー？僕たちとの試合は？”
“出来るわけないだろ空。ほら皆！応援に行くぞ！！”
“頑張って、A”
萄兄さん、空、剛兄さん、亜久と順にメッセージが入っていた。
それを見て、緊張感が少し抜けた。
“ありがとう。見ていて、僕頑張るから”
そうメッセージを送って、電源を切る。
そして携帯をベンチに置いているバックに入れる。
“無理すんなよ”
＿＿＿個人チャットに送られていた翠兄さんのメッセージを見ることなく。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恵野(プロフ) - 銀世界の姫騎士 レオさん» コメントありがとうございます。私の気分で更新するかしないかが決まってしまうのですが…汗 ありがとうございます！ (2020年3月11日 22時) (
レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
銀世界の姫騎士 レオ(プロフ) - すごく面白いです！これからも、無理せず頑張ってください！^^* (2020年3月11日 21時) (レス) id: 86c31a4b24 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 聖ニャンさん» コメント遅くなりすみません…！汗 励みになります！ありがとうございます嬉涙 (2020年1月16日 17時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
聖ニャン(プロフ) - 凄く面白いです!これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年12月24日 23時) (レス) id: 69449d120b (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 水琴さん» コメントありがとうございます。更新は不定期ですが、宜しくお願いします！ (2019年11月4日 15時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恵野 | 作成日時：2019年11月4日 12時
