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ヒロ君が放ったボールを止めようと、円堂さんが前に出る。
が、僕の隣にいたはるはジャンプして、そのボールを蹴り返す。
そしてその場に大きな竜巻が発生し、そこから姿を現わしたのは＿＿＿
「っ！！」
エイリア学園の姿に似た格好をしたはる。
目の前に映るものは全て事実。
そして、はるは『バーン』と名乗った。
はる…バーンが放った言葉が頭に入らない。
どうして…、どうして…！
「皆、エイリア学園なの…？」
身体がふらつく。
そう感じた瞬間に突然響く爆音と、立ち上がる土煙。
煙が晴れた場所にいたのはヒロ君…、グランで。
「潰すと言ったな。それは得策じゃない。強い奴は俺たちの仲間にしてもいい。違うか？」
「仲間？こんな奴らをか？…あーでも、Aなら俺たちの仲間になってもいい」
「っ！？」
グランとバーンの会話を痛む頭の中、ぼんやりと聞いていると僕の名前が挙がる。
それに反応して顔を上げたとき、目の前にはバーンの顔。
「…来いよA。俺たちとずーっと一緒にいられるぜ？」
「…っ」
「お前、あそこを離れるとき『寂しい』、『離れたくない』ってずっと言ってたよな」
「っ！」
目の前に差し出される手。
バーンの、はるの手。
昔と違って男の子らしくなった大きな手。
「俺も寂しかった。お前がいない日々は空白だった…。なぁA」
「俺の手、取ってくれよ。ずっと一緒にいよう。…もう離ればなれになんかさせねェ」
その声は、まるで悪魔の囁きのようで。
その手に向かって、思わず手が伸びる。
…寂しい
さびしい
サビシイ
「僕を、一人にしない…？」
「勿論。ずっと一緒だ」
はると僕の手が触れあう。＿＿＿その瞬間。
「！！ちっ、邪魔すんなよ！！」
「っ！？」
僕とはるの間にボールが横切る。
そのボールをはるが蹴り返す。
その方向には人が。
「＿＿＿俺たちのキャプテンを口説く男がいたものでな。…Aから手ェ離せ」
「！！」
その声も、シルエットもよく覚えている。
「“ミョルニル”！」
別の声が響く。
その言葉は必殺技だったようで、はるの蹴り返したボールが現れた化身が持つハンマーで叩きつけられる。
「何やってんだよ、A」
「…翠、兄さん…？」
近くに聞こえた声に顔を上げる。
そこにいたのは、前より少し成長した翠兄さんが立っていた。
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恵野(プロフ) - 銀世界の姫騎士 レオさん» コメントありがとうございます。私の気分で更新するかしないかが決まってしまうのですが…汗 ありがとうございます！ (2020年3月11日 22時) (
レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
銀世界の姫騎士 レオ(プロフ) - すごく面白いです！これからも、無理せず頑張ってください！^^* (2020年3月11日 21時) (レス) id: 86c31a4b24 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 聖ニャンさん» コメント遅くなりすみません…！汗 励みになります！ありがとうございます嬉涙 (2020年1月16日 17時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
聖ニャン(プロフ) - 凄く面白いです!これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年12月24日 23時) (レス) id: 69449d120b (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 水琴さん» コメントありがとうございます。更新は不定期ですが、宜しくお願いします！ (2019年11月4日 15時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年11月4日 12時
