第25話 ページ25
「らしくないね」
「レイは一度曲げなかったことは2度目以降も絶対曲げることないのに」
エマのいう通りだレイの性格ではこんなことは言わないのに
「……嘘だと思うの？」
「ううん嬉しい
レイが改めて『全員』に力を貸してくれる
しかも今度は内側からママを騙せる情報もある最高だよ！
でもそっか……ずっと知ってたんだね全部……」
「……」
「辛かったよね……
知ってて黙って見送って…何人も何人も…
ねぇ1個いい？
発信器の『実験』って兄弟の耳で試したってこと？」
「！！」
「その子…いやその子達？どうなったの？出荷時期早まったりしてないよね？
私達のため誰か‘’犠牲‘’にしてないよね？
いやいいよありがとうそのおかげで今皆で逃げられる＿＿＿でも
そういう線引きもう二度としないでね
もう一人じゃない…一人じゃないから…」
エマってたまに恐ろしい感じの雰囲気出すよね
「誓うよもう二度としない
全員で一緒にここから逃げよう」
ノーマンがなんかレイに話したそうにしてたから少し離れることにした
フィルと遊びながらエマが僕たちに話しかける
「そうだハウスに戻ったら三人に報告があるの！
その前に今日も訓練！」
まぁ僕はやらないけど
自由時間も終わりハウスに戻ってからエマが言っていた報告を聞きに集まった
「それで『報告』って？」
「敵の策を読むにはまず敵を知ることそう思ってギルダと一緒に改めてきちんとママを観察してみたの
ママは毎晩8時前に消える」
「消える？」
おっ気づいたか
「そうハウスのどこにもいなくなるの」
「結論から言うと
このハウスには子供達の知らない秘密の部屋がある」
＿＿10月31日火曜日
脱獄決行まで後8日
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作者名：八重黒 | 作成日時：2022年8月8日 2時
