イケメン ページ3
廉くんといえば隣に住んでいて、私と海人と幼馴染の紫耀くん廉くん兄弟の弟の廉くんだ。
廉くんは海人と同い年、紫耀くんは私の1個上なので海人達の3個上。
にしても、しばらく見ない間に変わりすぎて、カイに目で本当に廉くんなのか確認すると、コクコク頷くカイ。
「お久しぶりすぎる！元気だった？」
「元気元気！Aちゃんは？」
「元気だよーてか、いつの間にそんなイケメンになったの？」
つい正直な感想が口からこぼれる。
「いやいや！Aちゃんも綺麗になったなぁ」
「あら嬉しいー」
謎の褒め合いに2人で笑いあってしまう。笑った顔は昔と変わりなかった。
「ねーカイ寒いーれんも寒くないの？」
玄関のドアをずっと支えてくれていたカイが私の服の袖を引っ張ってくる。
「大丈夫やで、でもまあそろそろ行きますわ！Aちゃん今度デートでも行こや！」
「ふふっ、お誘いまってます。」
「おう！待っといて！じゃなかいとー」
「ばいばーい」
廉くんが歩き始めた瞬間にドアをパタンと閉める海人。
相当寒かったのだろう。急いで靴を脱いでいる。
私はというとイケメンの余韻に浸っていた。
「廉くん昔からのイケメンだったけど、やっぱり高3にもなると一気に大人っぽいねー。にしても、イケメンだったわ。」
カイの靴を仕舞う手が止まり、寒さのせいかいつもより潤んだくるりとした瞳が寂しそうに私を見つめた。
「…カイは？カイはイケメンじゃない？大人っぽくない？」
「どうしたの急に、」
笑って済ませそうとしたが、カイの表情は和らがない。
カイは大人っぽくなりたいといつも言っているから気になったのだろうと思い返す。
まあ、確かに廉くんはカイと同い年だから気になるのもわかる。
「んーカイは毎日見てるからわかんないよー。でもモテるからイケメンなんじゃない？」
「モテるとかじゃなくてAの感想聞いてるんだけど。」
「私の感想？いつもかわいい！」
そう言ってふてくされている目の前のカイのほっぺをむにっと摘むとやっとにこっと笑った。
「てか、カイのほっぺ冷たすぎ！そうだ、ココア淹れようとしてたからカイもいる？」
私の両手にほっぺを包まれたまま「いるー！」とにこにこ笑うカイはやっぱり可愛すぎて、もう一度ほっぺをむにむにしてやった。
ラッキー海人
ブラック海ちゃん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
日向葵夏(プロフ) - 0519namiさん» ありがとうごさいます。そんな嬉しいコメント頂けて、すごく更新頑張れちゃいます！頑張ります:) (2019年9月8日 14時) (
レス) id: 8e6d6b05f4 (このIDを非表示/違反報告)
0519nami(プロフ) - 凄く面白いです！！海ちゃんの可愛いさに癒されつつ廉君との今後の展開も気になります！！応援してますので更新頑張って下さい！ (2019年9月7日 22時) (レス) id: 50354e6784 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：日向葵夏 | 作成日時：2019年9月7日 4時
