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でも廉くんすごい大人っぽくなったよな。
そう思うと今度は頭に浮かんでいたカイが落ち込む。
「そういえばね、カイも今日来たがってたよ。行けなくてすごい落ち込んでた。」
「へ？そうなん？なんでやろ。」
「廉くんと遊びたかったんじゃない？」
私の言葉にキョトンとする廉くん。
「いや、俺らいつでも遊べるよ？学校一緒だし、なんなら受験終わってる同士だから最近放課後よく一緒にいるし、」
「そうなの？えーじゃあなんでだろ。」
「Aちゃんと遊びたかったんやろ。あいつ大好きやからなー、AちゃんAちゃんうるさいねんいっつも。」
「それこそ無いよ、毎日家で会うもん。てか、私の話してるの？海人。」
「しとるよ、もうほぼ毎日聞いとる気がする。」
「ええええ！そんなに？怖いんだけど、恥ずかしいこと言われてないか、」
私の反応に廉くんが笑う。
「いや、今日はAちゃんが夜ご飯作ってくれたーとか、最近課題大変そうーとか、ほんまにしょーもない話。」
「なんだ、よかった。」
「Aちゃん料理上手いんよな？よくカイが美味しいって言ってる。」
目を少し輝かせて聞いてくる廉くん。
「んー上手くはないよ？レシピガン見するし、」
「あーそれもカイが言ってたわ。美味しいレシピ探し出すのが上手いって。」
「ふふっ、もう私の情報廉くんに筒抜けじゃん。」
「彼女になったら浮気できんな。」
そう冗談ぽく言って目を合わせて笑う廉くんに、不覚にもドキッとしてしまった。
「変なこと言わないでよー」
「ふはっ、変なことないやろ。デート中なんだし、」
「ふふっ、確かに。」
「Aちゃん、デート中やからさ、手、繋がん？」
「え、でも、今日のデートは廉くんが予定入れないと大変だからってだけでしょ？」
「そう言ったら優しいAちゃんなら来てくれるでしょ？」
「えええ？！」
「それも嘘ではないんやけどな、ほんまは、あの、なんというか、Aちゃんとデートしたいってだけやから…」
そう言いながら下を向き照れる廉くんにまた可愛らしいと思う。
「ふふっ。」
私から手をそっと握るとビクッと驚く廉くん。
私を驚いた顔で見つめた後に照れながら微笑んでキュッと手を握り返してくれた。
その後映画を見ている間も隣に廉くんがいる事で妙に緊張する自分がいた。
これはひさびさに恋が始まるかもしれない。
そう思いながら恋愛映画のキスシーンを見つめていた。
ラッキー海人
ブラック海ちゃん
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日向葵夏(プロフ) - 0519namiさん» ありがとうごさいます。そんな嬉しいコメント頂けて、すごく更新頑張れちゃいます！頑張ります:) (2019年9月8日 14時) (
レス) id: 8e6d6b05f4 (このIDを非表示/違反報告)
0519nami(プロフ) - 凄く面白いです！！海ちゃんの可愛いさに癒されつつ廉君との今後の展開も気になります！！応援してますので更新頑張って下さい！ (2019年9月7日 22時) (レス) id: 50354e6784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向葵夏 | 作成日時：2019年9月7日 4時
