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「ふふっ、でも今日、Aの方が可愛いんじゃない？」
「へ？」
「今日メイク気合入ってるでしょ、」
大きい目で覗き込まれる。
「そんなことないよ？」
「弟の目は誤魔化せませんぞ。」
今度は薄目で私を尋問してくる。たぶんなにも知らない人が見たら、ただの薄目だがこれでもカイは睨んでいるつもりだ。
「うーまあ、ちょっとは。」
私が降参すると「ほらー！」と言った後、視線を私と反対側にそらした。
「…廉と会うから？」
「まあ、そうかも。」
「…Aはさ廉、恋愛対象に入るの？」
「んー。まあ、入らないことはないかな。まだわかんないけど。」
「へー。」
やっぱり、この前廉くんにだけ大人っぽいと言った事をまだ気にしているのだろうか？
それとも今日やっぱりすごく行きたかったのかな？
さっきとは変わって落ち込んでいる様子。
「なんで落ち込むのー」
笑って欲しくて片手でカイのほっぺをぐりぐりすると口を尖らせて、
「落ち込んでないしー」
とまた薄目で見られた。
「嘘だねー」
カイの真似をして薄目で見返すとやっと笑ってくれた。
「ねー今日どこ行くの？」
「映画見に行くー。なに見るかは決めてないけど。」
「ザ・デートだね、楽しんでね！」
にこっと笑ってくれるカイに私も笑顔で返す。
「うん！デートとかひさびさだから結構楽しみ。」
「それはよかった。」
ちょうど駅に着き、またにこっと笑った海人は私にリュックを背負わせてくれる。
乗る電車の路線が違うからここでばいばいだ。
「じゃあねA。気をつけて！」
「うん！カイも良いチョコもらうんだよ。」
ふははっとひまわりよりキラキラの笑顔で手を降る海人に背を向けホームへ向かう。
今日はなんだか良い日になりそうだ。
あれ、木曜日毎週これ思ってる気がするな。
きっとカイの可愛い笑顔で1日が始まるからだろうな、と今日も脳内で姉バカを発揮しながら学校へと向かった。
ラッキー海人
ブラック海ちゃん
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日向葵夏(プロフ) - 0519namiさん» ありがとうごさいます。そんな嬉しいコメント頂けて、すごく更新頑張れちゃいます！頑張ります:) (2019年9月8日 14時) (
レス) id: 8e6d6b05f4 (このIDを非表示/違反報告)
0519nami(プロフ) - 凄く面白いです！！海ちゃんの可愛いさに癒されつつ廉君との今後の展開も気になります！！応援してますので更新頑張って下さい！ (2019年9月7日 22時) (レス) id: 50354e6784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向葵夏 | 作成日時：2019年9月7日 4時
