#26 （麦野side） ページ26
.
突然入ってきた白衣の男の人に戸惑いを隠せない
…………だれ？
火村「さてはその顔は誰だという顔をしているな」
「ええ、まあ……
こちら側としては一体誰かも分からない感じで」
火村「社会学部犯罪学者の火村英生だ。
一応、この大学の准教授をやっている」
「あ、ああ！なるほど…
その、准教授さんが僕に何の用で？」
火村「単刀直入に言う。
その気がないのなら、Aに近づかないでくれ」
「……は？」
火村「聞こえないのならばもう1度教えてやろう。
その気がないくせに、
期待させるだけさせておいて、
落とすというのはあまりにも卑怯だと思わないか？
君といてもAは幸せにはなれない。」
淡々と男が発する言葉は自分の心にぐさぐさと刺さった。
あまりにも自信を持って言うものだから、
正論なのではないかと思いもする。
「い、いやいやちょっと待てよ。
なんであなたにそんなこと言われなきゃいけないんすか」
Aなんて呼び捨てで馴れ馴れしい奴に、
あいつと俺の関係を干渉されたくない。
火村「…Aの泣いた顔を見たくないからに決まってるだろう。」
「……あんたとあいつどんな関係なんすか」
火村「親友の妹の親友だ。
Aは俺の妹同然なんだ。
だから君なんかにAの幸せを邪魔されたくない」
「……」
火村「話は以上だ。
創作活動、頑張ってくれ少年よ」
.
ぽんっと肩に手を置き、
ここを後にする白衣の男。
悔しいけど的を得ていた発言に
唇を噛み締めた。
「……離れるべき、なのか？」
− あいつの未来は邪魔したくはない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 732人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
?めぃろ?(プロフ) - 2022年になっても待機してる私、、、 (2022年5月4日 18時) (
レス) @page28 id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
なのもち(プロフ) - 続き待ってます！！ (2020年6月16日 20時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
華ノ子(プロフ) - 続きを未だに待ってます！！！！！ (2019年9月19日 12時) (レス) id: c19112da8e (このIDを非表示/違反報告)
雪麗(プロフ) - 是非続きを書いて欲しいです (2019年5月5日 15時) (レス) id: fbce76fc48 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - はじめまして、以前こちらのお話を拝読していました。また今は「愛されがーる」も拝読しています。たむさんの作る世界観がとても好きな為続きがあるのならば是非読んだみたいです。お忙しいとは思いますがどちらの更新も楽しみにしています。 (2018年9月22日 20時) (レス) id: 9c9c6cfcbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たむ | 作成日時：2017年8月16日 14時
