紫色の名札2 ページ19
濱田先生に任された院外処方箋を処理し直して、薬局に持っていく
扉を開けると薬の仕分けをしている濱田さんを見つけた
｢はまださ、…｣
集中してる真剣な顔の濱田さんに目を奪われる
少し眉間にシワがより、あまり大きくない目がさらに細められている
もう、かっこええわ…
濱田｢ん、あ！Aちゃん！できた？｣
今度はふわっとした笑顔を向けられる
｢っ！できました！置いてきます！｣
なんか、緊張してしまい、慌てて近くのテーブルに置いて薬局を出る
｢なんか、胸が痛い…｣
先輩｢え？大丈夫？循環器受診する？｣
｢動悸がやばい、死んでしまうんちゃうか？｣
先輩｢いやいや、落ち着け？笑｣
あの人、ギャップがやばいんやけど…
先輩｢もう休憩の時間やし、先にお昼行っておいで？｣
｢そうさせてもらいますわ〜…｣
先輩のお言葉に甘え休憩に入る
｢あ、お弁当忘れた…｣
地下の更衣室にお弁当を忘れてしまった
めんどくさいけど取りに行かな…
階段を降り地下に行く
地下はほ職員しか利用しないため人が誰もいなかった
少し薄暗い。節電してんねんて
急いで帰ろうと更衣室から出る
角を曲がろうとした時に人影が見えた
｢うわ！｣
咄嗟に声が出てしまったが、その人物に少し安心
濱田｢うわ！なんや、びっくりしたわあ〜！Aちゃんかいな｣
｢ごめんなさい…あ、私行きますね！｣
さっきの濱田さんの真剣な顔が過ぎり、また慌ててしまう
濱田｢なあ｣
振り向いた私の腕を掴む
｢えっ｣
咄嗟に振り向くとまた真剣な顔の濱田さん
また、動悸が
濱田｢なんか、、俺の事避けてる？俺なんかした？｣
｢いや、何もしてません…｣
濱田｢なら、顔みてや…｣
つい下を見ていた目線を上に向ける
｢っ！｣
思ってたよりも近い
濱田｢おれAちゃんと話せへんの寂しいんやけど…｣
そんな、悲しい顔をせんといてよ
｢ちゃうんです。濱田さんのこと嫌いなわけでもないんです…｣
濱田｢ならなんで…｣
｢そ、それは…｣
濱田さんの顔にときめいたから、なんて言えない…
濱田｢こんな所で言うのも、あれなんやけど｣
｢…なんですか？｣
濱田｢おれ、Aちゃんのこと、好きやねん｣
｢…へ？｣
濱田｢せやから、お話出来ひんのも寂しいし、悲しい｣
｢そんな、｣
濱田｢ごめんな、困らせるつもりやない。ただ笑ってて欲しいねん｣
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かりんとう(プロフ) - あおばさん→コメントありがとうございます！更新速度は遅いですが、楽しんで頂ければ嬉しいです！ (2019年1月23日 23時) (
レス) id: f772d29389 (このIDを非表示/違反報告)
♪あおば♪(プロフ) - 続きが気になります！ゆっくりで良いので更新待ってます！ (2019年1月23日 0時) (レス) id: 88e54ce10b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かりんとう | 作成日時：2018年12月17日 15時
