I'm not alone ［俺のスカート、どこ行った？］ (ページ4)

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放課後、予鈴がなるとすぐに帰る支度をして混んでしまう前に下駄箱へと向かう。今日もいつも通りバイトか。

放課後どこいく？と楽しそうにしている女子達を見つめながら、そんなこともしてみたかったな、なんてらしくないことも思う。

秀一「おい」

「え？」

秀一「お前、若林のこと気に入ってんの？」

「 ‥‥は？」

１年ぶりに話しかけたと思えば訳のわからないことを言い出す秀。

彼は一体何が言いたいんだろうか。私にはもうわからないよ‥。

「気に入ってるっていうか、別に話しかけただけだよ。」

「今日みたいな一人で孤独で、冷たい目で見られることがどれだけ辛いことが私には少しだけ分かる気がしたから。」

どうしてこんなに本音を伝えてるんだろう。こんなに頭を使って文章を並べること、久しぶりだった。

いつもは適当に言葉を発してきたから。

秀一「 ‥そうなんだ」

あっそ。などと適当に返事をするかと思えば、どうしてそんなに辛そうにするの。

離れていったのは、秀の方なのに。

秀一「変なこと聞いてごめんな。」

本当に秀一が分からない。

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