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「 ありがとう‥でもいいよ 」
『 え？ 』
どうして？と言わんばかりの表情で
こっちを見てくる目線を私は逸らした
「 抱え込んでなんかないよ、」
「 もう海人を‥大切な人を傷つけたくないから 」
「 だから‥花火大会も行けない‥ 」
少しでも笑わなきゃ
少しでも安心させなきゃ
への字になりそうな口角を
無理矢理あげて下手くそな笑顔を作る
『 ‥うそや 』
『 なんでそんなに俺から離れようとするん？ 』
私の考えていることはお見通しで
彼には敵わないけれど
もう、嫌われる覚悟で
最低な言葉を乱雑に使った
『 ちょっとはAも俺のこと好きになってくれてるんちゃうかな、って思ってた 』
『 少しは幼馴染じゃなくて一人の男としてみてくれてるかな、って 』
『 でも、それは全部俺の勘違い‥？ 』
今にでも消えてしまいそうな声で
沈んだままずっと残りそうな言葉の重さに
彼ともう一度目を合わせることなんてできなかった。
「 ‥うん、勘違い 」
「 紫耀はただの幼馴染だよ‥？ 」
口にしてしまった言葉は二度と戻らなくて
何度後悔しても取り消すことなんてできない
『 そっ、か‥ 』
ポツリと感動詞だけを出して
私に背を向けそのまま真っ直ぐ足を進める
彼の背中姿を見ていると
今にでも崩れそうなこの気持ちが抑えきれなくなってしまうから
私もくるりと回り足を動かす
.
『 A ____ ！！ 』
.
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めろ(プロフ) - 33話あたり、同じようなお話書いてらっしゃる作者さんいらっしゃいませんでした、、？ (2019年8月25日 17時) (
レス) id: 94b3b69313 (このIDを非表示/違反報告)
おだちゃん(プロフ) - 続編楽しみに待ってました！ (2019年5月5日 1時) (レス) id: c1b610c9c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaho888 | 作成日時：2019年5月4日 23時
