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海人の病室を出た後
受付前で遠くを見ている紫耀が座って待っていた
少し眠そうにうとうとしている彼の姿をみるだけで
海人の側にいると決めたこの気持ちが揺らいでしまいそうで
「 紫耀 」
『 お、A！ 』
雨でちょっと寒いな、と
少し微笑みながら会話をするこの瞬間が
やっぱり私にとって幸せな瞬間で
いつまでもこの時が続けばいいと思った。
『 じゃ、帰ろっか 』
「 ごめん‥ 」
『 え？ 』
次に私が言う言葉を待ちながらも
不思議そうにして私の顔を覗き込む彼を
両手でそっと押した
「 今日はもう少し海人の側にいてあげたいの 」
「 せっかく待ってくれてたのにごめんね 」
私が今こうやって泣き止んでいられるのも
紫耀が大丈夫、と言いながら病院に連れてきてくれたお陰なのに
『 やっぱり体調良くなさそう？ 』
『 俺、なんか買ってこようか？ 』
『 俺も協力するで？ 』
『 一人で全部抱え込まんといて 』
俺ぐらい頼ってや、と
どこまでも優しくて優しすぎて
そんな彼に嘘をつくのはすごく胸が苦しいけれど
彼から離れなれないのなら
私から離れるしかないと思った。
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めろ(プロフ) - 33話あたり、同じようなお話書いてらっしゃる作者さんいらっしゃいませんでした、、？ (2019年8月25日 17時) (
レス) id: 94b3b69313 (このIDを非表示/違反報告)
おだちゃん(プロフ) - 続編楽しみに待ってました！ (2019年5月5日 1時) (レス) id: c1b610c9c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaho888 | 作成日時：2019年5月4日 23時
