検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:8,218 hit

酷い… ページ11

A side


丸山「仕事辞めたくても、辞めさせてもらえなくて…。



  それを信ちゃん、社長に相談したんです。 引き抜かれたんですけどね。」



 「そんな…。」



 丸山が仕事出来るから、同期が妬んだのね。 汚いやり方…。



 「…辛かったね。」(ギュッ



丸山「………。」



 丸山は黙ってたけど、私を静かに抱き締めた。



丸山「…もう僕が目立ったらアカンのやって思うようになって。



  だから、自分を隠すためにメガネ掛けたんです。」



 「…そっか。



  あのね? 私、今の丸山の方が好き。」



丸山「え…?」



 「自分をひた隠しにするより、さらけ出しても良いんじゃない?



  私、その方が良いと思う。 そしたら、ストレスも溜まらないでしょ?」



丸山「…結城さんは、僕が怖くないですか?



  歴代の彼女、この姿見せたら怖いって言うてました。 優しい方がええって。」



 そんなこと言われてたんだ…。 何か、ムカつく。



 丸山の本当の姿を受け入れないで、何が彼女よ…。 バカじゃないの?



 「…メガネあっても無くても、丸山は優しいままじゃない。



  私、全然怖くないわ。 むしろ…。 過去の話してくれて嬉しいわよ…?」



丸山「結城さん…。



  僕、結城さんにずっと憧れてて、それが好きって気持ちに変わっちゃったんです。



  でも、この姿見せたら離れて行くんちゃうかなって…。」



 「…バカ。 私はあんたのこと、可愛い後輩だと思ってた。



  でもね…? いつの間にか、丸山のこと好きになってたの。」



 これが、私の気持ち。 年上女に言い寄られたら、気持ち悪いかもって思ってた。



丸山「嬉しい、です…。 僕と、お付き合いしてもらますか…?」



 「…私で良かったら。」



丸山「やった…。 ありがとう、Aさん。」



 「…2人きりの時は、呼び捨てで良いわ。 私も隆平って呼ぶから…。」



 2人で微笑んで、キスして…。 ずっと抱き合ってた。



丸山「…ずっと、Aのこと抱きたかった。」



 「…良いよ? 肉食系の隆平、新鮮だし、それに…。」



 ドサッ



丸山「おっと…!」



 「肉食系同士の方が、燃えるじゃない?」



丸山「ふふ…。 後悔せんとってや?」



 その日、私たちは体を重ねた。 隠れ肉食系男子だったのね、隆平…。



 受けて立つわ。

嬉しい→←猫かぶり



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
設定タグ:丸山隆平 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:∞かぽ∞ | 作成日時:2017年3月10日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。