俺たちの姫は儚い。 5 〜Snow Man〜

花粉症の男たち ページ17

A side


向井「へっくし！ うぅ…。」



　「あら、風邪引いた？ あ、もしかして…！」



向井「おーん、始まったわぁ…。」



　今年も、Snow Manにとって辛い時期がやって参りましたわ。



　康ちゃんと出て、楽屋に急ぐ。 そしたら案の定…。



　撃沈してる、男たちの姿が。



宮舘「皆、しんどそうだね…。」



　「ホンマやわ、かわいそうに…。」



　あたしは運良く、健康体そのもの(笑)



　舘様は軽度やから薬は飲んでへんし、康ちゃんも薬で治まる程度。



　「ひかるくん、これ飲んどき？」



岩本「いつもありがと、ごめんね。」



　「くまくんは、この薬な？」



佐久間「そう、これ…。」



　「めめとラウちゃんは、これやったね？」



目黒「ありがとう。」



　「１番重症な翔太くんは、飲み薬と目薬な？」



渡辺「さんきゅー…。」



　「元気ないなぁ、しんどいよな…。」



　え、何で全員の薬を持ってるかって…？



　そりゃ、万が一のこと考えとかんと！



　何かあってからじゃアカンし、皆のこと守りたい。



ラウール「Aちゃん、何でそんなに気が利くの？



　 すごく俺たちのこと、分かってくれてるじゃん。」



　「メンバーやもん、当たり前やろ？



　 皆のことは、いーっぱい分かってるつもり！」



阿部「薬の種類も違うのに、どうして分かるの？」



　「薬の名前とシールで判別しとるんよ。」



深澤「…あ、ホントだ。 シール貼ってある！」



岩本「メンバーカラーだ…。



　 めっちゃ細かい気配りが…！」



　「んな、大げさな(笑)」



　家で薬は飲んだかも知れんけど、忘れることもあるやろし。



　そう思ってから、色んな物を持つようになった。



　何でも出て来るから、Jrからは『四次元ポケット』って言われてるらしい(笑)



　時には、こんなことも。



宮舘「んー…。」



　「どないしたん、舘様？」



宮舘「ちょっと首が痛くて…。」



　「サロンパス貼る？



　 それとも、無香料の塗るやつにしよか？」



宮舘「ありがとう、姫…。」



　後は、何やったっけ…？



阿部「A、ここの英語ってこういう意味？」



　「それはぁ…。」



阿部「…うわ、電子辞書持ってきたの！？」



　なーんて、ビックリされることもしばしば。



　あたし、もうこれが普通やねんけどな(笑)



　これからも、四次元ポケットは持ち歩くで♪

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