検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:22,697 hit

好きな人の好物 ページ5

A side


 「はぁ、はぁ…。」



実弥「ぜぇ、ぜぇ、なかなかやるじゃねーか…!」



 「実弥もね…。



  さぁ、手合わせしたわよ。 宇随さんの好物を教えて?」



実弥「こないだ久しぶりに宴をやったんだがなぁ、フグが好物だとよ?」



 「フグ…? 意外と質素なものが好きなんですね。」



実弥「バカ言え、フグっつったら高級魚だぞ?」



 「そうなの…? 私は魚全般が苦手で、捌けないので知らなかったわ。



  まぁ、貴重な情報をありがとう。 参考にさせてもら、う…?」



 あれ、ちょっと待った。 実弥はなぜ、私の想い人を知っているんだろう?


 
実弥「あぁん?



  お前、めちゃくちゃ分かりやすいからよ、宇随以外は気付いてんじゃねーか?」



 「………。」



 ご本人以外は気付いてる。 キヅイテル…?



 この話は蜜璃以外に話したことはない。 と、言うことは…。



 「…いやぁぁぁぁ!!////」(ビュンッ



実弥「うわ!?」



 恥ずかしすぎて、走って屋敷に戻った。 ウソでしょ…?



 バタンッ!



蜜璃「わぁ、お姉ちゃん!? 一体どうしたの、大丈夫?」



 「う、うん…。 蜜璃ぃ…!(涙)」



 蜜璃に事の顛末を話すと、ニコニコしながらこう言った。



蜜璃「もうバレバレなら、告白しちゃえば良いのに。



  私も伊黒さんに思い切って告白したら、承諾していただけたのよ?」



 「…でも、宇随さんには奥様が3人もいるのよ?



  私、この気持ちを自覚してから敵わぬ恋だってことは分かってる。



  だから…。 告白はしないわ、宇随さんにもご迷惑がかかるもの。」



蜜璃「お姉ちゃん…。」



 これは、自分自身で決めたこと。 だけど、新しく恋をするつもりもない。



 『好き』と伝えられなくても、私は宇随さんをお慕いしたいの…。



蜜璃「…そう。」



 「…そうよ。」



蜜璃「…何を怖がっているの?」



 「………。」



蜜璃「お姉ちゃんは傷付きたくないから、殻に閉じこもってるんだわ!



  私だって伊黒さんにフラれるのが怖かったけど…。



  それでも一歩踏み出したの。 そしたら伊黒さんは、受け止めてくれた。



  宇随さんが、そんな技量の狭い殿方に見える…?



  お姉ちゃんをいつも気に掛けてくれる、優しくて素敵な方じゃない…!」

様子見→←まだ教えない



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 ,   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かほべえ(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます! 現在仕事でバタバタしており、超亀更新ですが、気長に待っていただけるとうれしいです。 (2020年9月21日 8時) (レス) id: 6299ff18a4 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - えっ神作。応援してます。 (2020年9月20日 16時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:∞かぽ∞ | 作成日時:2020年6月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。