ド派手に可愛い奴 ページ36
A side
須磨「ただいまー!」
「お帰りなさい! ステキなお着物、ありました?」
マキヲ「あぁ。 流石は天元様、センスが良いから。」
「どんな着物にしたんですか?」
雛鶴「当日までナイショよ、教えない(笑)」
「えー!?(笑)」
天元様とお出かけしていた奥さんたちが戻り、玄関で喋っていると…。
宇随「A、土産だ。 イチゴ大福があったからな、買ってきてやった。」
「…わ、ここの大福すぐ売り切れちゃうのに! ありがとうございます♪」
宇随「ふん、崇め奉れ!(笑)」
「じゃあ、皆で食べましょう。」
上機嫌で部屋に戻った天元様を見送ると、須磨さんがクスッと笑った。
須磨「天元様ったら、素直じゃないのね。
大福を買うために、苦手な長蛇の列にお並びになったのよ?」
そっか、いつもは…。
宇随『こんな長ったらしい地味な列に並ぶなんて、時間の無駄だ。
そんなことしてる暇があったら、俺なら別のド派手なこと考えるぜ。』
…と言いそうなのに。 私の為に、並んでくれたんだ。
「…いっぱいお礼言わなくては。」
急いで部屋に向かうと、天元様がボーっと座ってらっしゃった。
「…天元様。」
宇随「おー、どうした?」
「あの、私のために、ありがとうございます。 列に並ぶのは苦手だと…。」
宇随「…ま、お前の幸せそうな顔が見たかっただけだ。
甘露寺に似て、食べてる時が一番幸せそうだからな。
その笑顔を見ているだけでも、ド派手に可愛い奴だなって思える。」
「か、わいくないです…!////」
宇随「俺様が可愛いっつってんだ、可愛いに決まってんだろうが。」
ギュッ
「て、天元様…。」
宇随「…今日の夜、憶えとけよ。」
「へっ!?」
マキヲ「天元様〜、大福お持ちしました!」
宇随「おう、ありがとな!」
私を抱き締めてとんでもないことを囁いたかと思うと、すぐ離れてしまった。
な、何よ何よ…! 自分は何ともない顔して、このイケメンがっ!
まぁ、そんなお優しい天元様が大好きなんだけど…。
「…そう言えば蜜璃、言ってたな。」
蜜璃『お姉ちゃん、本当に幸せそう。 笑顔が増えて良かったわ♪』
鬼殺隊にいた頃は、感情を表に出さないようにしていたから…。
天元様のおかげで、笑えてるのかな…?
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かほべえ(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます! 現在仕事でバタバタしており、超亀更新ですが、気長に待っていただけるとうれしいです。 (2020年9月21日 8時) (レス) id: 6299ff18a4 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - えっ神作。応援してます。 (2020年9月20日 16時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∞かぽ∞ | 作成日時:2020年6月22日 23時