弟たち ページ12
A side
幼稚園に迎えに行くと、もうみんな帰る準備を終えとった。
濱田「おー、おかえり♪ みんな待っとったんよ？」
「待ってくれてたんは嬉しいけど、準備させてて良かったん？(笑)」
翔「いつもは準備して下さいって言ってからだもんな。」
濱田「大丈夫大丈夫〜！ あ、そういや今日は２人一緒なんやね？」
翔「智くん、仕事で部屋に籠ってるから。」
「章大、亮、隆平〜！ たぁも帰るで！」
章大「はぁい。」
忠義「えぇ、まだあしょぶー！」
うぅ、この駄々っ子め…！ 亮よりもワガママな時あるからな。
よし、こうなったら…！
「え〜、ええの？ 今日はたぁの好きなカレーやねんけどなぁ…。
たぁが帰って来んかったら、にいたちの晩御飯もなしになるんやで？」
忠義「カレー！？ 帰る、しゅぐ帰るっ！」
翔「スゲー必死(笑)」
濱田「忠義くんは良く食べて良く寝るんよなぁ。 助かるっちゃ助かるけど(笑)」
「はーい、みんなで濱ちゃん先生にバイバイしよ！
おてても繋いで、ピシッと一列なって！ さん、はい！」
∞ー三つ子「濱ちゃんせんせ、さよーなら！」
忠義「ばーばい！」
先生と別れ、みんなで手を繋いで帰る。 これが毎日の習慣。
カレーの具材も買ってあるし、すぐに取り掛かれば小一時間で出来るわ。
翔「みんな、しっかり言うこと聞くんだね？」
「そうでもないで？
誰かの機嫌損ねたら、御機嫌取りが大変やねん(笑)
体調が悪い時以外は、滅多にそんなことにはならへんのやけどね？」
眠たそうな潤くんを抱っこした翔くんは、不思議そうにへぇ〜って言うてた。
？「ねーちゃーーん！」
「ん…？ あ、信五！ 裕、すばる、おかえり！」
すばる「まだ家着いてへんやん(笑)」
きみ「翔くんもいっちょ、一緒やったん？」
「今噛んだやろ(笑) せやで、せやからみんなで帰ってんの。」
きみ「ふ〜ん。」
すると横から、隆平があたしの袖を引っ張って来た。
「ん、どないしたん？」
隆平「今日な今日な、濱ちゃん先生とギャグ対決したんやで！」
「ぎゃ、ギャグ対決？」
隆平「ぱぁぁぁん！とかアマーーース！とかな！」
「お、おん、良かったなぁ…？」
濱ちゃん先生、この子の訳の分からん遊びに付き合うてくれてありがとう。
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作者名：∞かぽ∞ | 作成日時：2020年1月19日 11時
