失礼なお客様 ページ10
A side
倉子「当然よ、私たちの魅力ならね♪」
錦子「あなたのそういう所、ある意味尊敬に値するわね…。」
自信満々な倉子ちゃんと、それに引き気味の錦子ちゃん。
みんな可愛らしいから、カフェに入ってくれたんだろうな。
？「なぁ、可愛い姉ちゃんがいっぱいいるのってここ〜？」
「あ、はい！ 空いてるお席へどうぞ。」
丸子「何だか、柄悪いわね…。」
「うん…。 何しでかすか分かんないし、気を付けてね。」
男１「じゃー、コーヒーで！」
男２「指名制とかねーの？(笑)」
「いやぁ、メイドカフェとは違いますんで…。(笑)」
男３「何だ何だ、男１人なのかよ。 ハーレムでうらやましいなぁ！」
めんどくせー…。 こういう絡み、超苦手なんだよな。
まぁ、適当にあしらっとけばそのうち飽きるだろ。
…
横子「じゃあコーヒー、持って行って来るわね！」
すば子「…大丈夫かしら、横子。」
会計係のすば子ちゃんは、どうもあいつらを警戒してるみたいで…。
横子ちゃんを心配そうに見守る。
男２「あ、持って来てくれたんだ〜。」
男３「君、めちゃくちゃ色白だね！」
男１「俺たちの案内してくれよ、せっかくの学園祭なんだからさぁ。」
横子「いえ、困ります…。 まだお仕事終わってないですし。」
男１「いーじゃん、ちょっとくらい！」(ｸﾞｯ
横子「っ！」
横子ちゃんが離れようとすると、男が横子ちゃんを引っ張った。
周りのお客さんもヒソヒソ話してるけど、困惑していた。
それに何より、横子ちゃんが怯えているのが見えて…。
ガシッ
男１「いって！？」
「…お客様、ここってそーいう店じゃないんですよ。
他のお客様のご迷惑になるんで、お引き取り下さい。 お代は結構です。」
男２「てめぇ、アニキに何しやがｒ…。」
「それ以上この子に近付いてみろ、腕折るぞ。
あんたら、〇〇高校だろ。 うちの学校の評判が落ちるから、とっとと帰れ。」
そいつの腕を掴んで、今までに出したことのないくらいの低い声が出ていた。
さすがに怯えたのか、３人衆はそそくさと帰って行った。
「横子ちゃん、大丈夫…？」
横子「だ、大丈夫…。 また、助けてもらっちゃったわね。」
ありがとう、と言われて、顔が真っ赤になってしまう。
そして、教室がわっと盛り上がった。
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作者名：∞かぽ∞ | 作成日時：2019年11月11日 21時
