ふんわり、はんなり ページ5
A side
丸子「ねぇねぇ、皆！ 近いうちに空いてる日、あるかしら♪」
倉子「どうして私たちが、ブス子に予定を教えなきゃいけないのよ！」
丸子「ブスじゃないもん！ お父様に、和服を仕立ててもらおうと思って。
みんなのサイズの採寸とか、生地の色とかを決めてもらいたいんですって！」
「流石、老舗の呉服店…。 仕事が早すぎるね。」
丸子「Aくんにも会ってみたいって言ってくれたし、安心して？」
村子「丸子のご両親はとても気さくな方よね。 お母様も京美人って感じで。」
丸子「私と一緒ね♪」
倉子「どこがよ！？」
横子「まぁまぁ落ち着いて、倉子…。 私は今日か明日なら空いてるわ。」
「俺も全然大丈夫。 ここ最近、割と暇してる(笑)」
他のみんなもたまたま暇だったらしく、急遽丸子ちゃんのお家に行くことに…。
でも、急に押しかけて大丈夫なのか…？
丸子「心配ご無用よ、Aくん！
お父様の会社は自宅兼会社って感じだから、ずっと家にいるのよ。
まぁ、時々海外に視察のために、出張に行ったりはするんだけどね！」
…
丸子「ただいま！」
メイド「おかえりなさいませ、お嬢様。」
丸子「んもう、名前で呼んでって言ったのに！ お嬢様ってむずがゆいの！」
メイド「ふふ、失礼いたしました(笑)
黒峯様、渋沢様、紫吹様、青原様、黄金井様、緑井様、そして常盤様。
お待ちいたしておりました。 旦那様がお待ちですので、こちらへ。」
広い広い純和風の家の廊下を突っ切ると、これまたデカい庭…。
やっぱりスケールが違うな。
メイド「旦那様、丸子様御一行がご帰宅されました。」
？「うん、入って良いよ。」
スーーーッ
丸子「ただいま、お父様。」
丸子父「おかえり。 みんなも久しぶり、元気やった？」
村子「おかげさまで！」
この人が丸子ちゃんのお父さん…！ 優しそうだけど、威厳のある人だ。
丸子父「それから、そちらが…。」
「は、はじめまして、常盤Aと申します…。
この度はお招きいただき、ありがとうございます！」
丸子父「ははは、そうかしこまらんでええ。 丸子がお世話になってます。」
丸子「お父様、着物の件なんだけど…。」
丸子父「あぁ、せやった！ そのことなんやけどな…？」
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作者名：∞かぽ∞ | 作成日時：2019年11月11日 21時
