緊急事態、発生 ページ4
横山 side
渋谷「なーぁー、俺くたびれてんけど…。」
横山「これしきのアップでヘトヘトなってどないすんねん(笑)」
渋谷「しゃーないやん、初老やし。」
ブーブー言うてるすばるを横目に、シュート練習に取り掛かる。
俺は親の転勤で、大阪から東京に来た。
全然馴染めんかったけど、そんな時に声を掛けてくれたんがすばると…。
横山「………。」(ﾁﾗｯ
「はーい、こっちパス！」
横山「…頑張ってるんやな、嵐山さん。」
他ならぬ嵐山さんやった。 太陽みたいな笑顔と、真っ直ぐな性格。
俺が惚れるのに、時間はかからんかった。
もっと喋りたいけど、なんせ人見知りやし…。 恥ずかしいねんもん！
渋谷「もっと積極的に話しかけろや、簡単やんか。」
横山「いやぁ、そうは言うても…って！ 何で俺の考えてること分かんねん！？」
渋谷「駄々漏れじゃ！(笑)」
まぁ、俺の好きな人知ってんのはすばるだけ。 まだそこまでバレてへん。
気を取り直して、俺は練習をする。
その時。
ゴンッ！！
横山「え…！？」
結構鈍い音がして、反射的に振り向いたら…。
女子１「A！ A、しっかりしてよ…。」
練習中のボールが、嵐山さんの頭を直撃したらしい。 アカン…！
横山「嵐山さん！」
「ぅ…。 だいじょうぶ、だいじょう、ぶ…。」(ﾆｺｯ
意識がはっきりしてへんのに、無理やり笑顔を作る嵐山さん。
そんな辛そうな笑顔、見たないのに…。
横山「担架あります！？ 保健室に運ばんと…！」
担任「持ってきたぞ！」
先生の指示通りに動き、嵐山さんを保健室へ。
幸い意識はあったから、軽症で済んだんやろな。
養護教員「横山くん、素晴らしい判断ね。 応急処置、してくれたんでしょ？」
横山「いやぁ、あん時は必死やったから…。」
養護教員「普通はパニック起こす場合が多いの。 ありがとね？
もしかしてここに一緒に来たってことは…。 そういうことかしら♪」
横山「えぇ！？ や、あの、その…！////」
『うふふ、冗談よ♪』と楽しそうに笑った先生。 か、からかわれた…。
すぐにお兄さんと連絡がついたみたいで、３年生の先輩もすっ飛んできた。
ガラガラッ！
横山「…！！」(ﾋﾞｸｯ
潤「せ、先生っ、Aは…！？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Setsuki.(プロフ) - かほべえさん» あ、ごめんなさい！気づくの遅く遅くなってしまって…。全然いいですよ！ (2019年8月4日 19時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - かほべえさん» とても面白かったです！ (2019年8月4日 18時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
かほべえ(プロフ) - Setsuki.さん» え、うれしいです！ 完全な思い付きで一気に書いてしまったのに、読んでいただけて…！(笑) (2019年8月4日 18時) (レス) id: cd379f69aa (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - かほべえさん» というか、今気付いたんですがもしかしてドラえもんズの小説作ってますよね？私、随分前に読ませて頂いていて…笑 (2019年8月4日 17時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - かほべえさん» おぉー！ありがとうございます！応援してます！ (2019年8月4日 17時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞かぽ∞ | 作成日時：2019年6月16日 19時
