雪女なんかじゃない １（鈴木誠也） ページ44
A side
生徒１「あ、来た…。」
生徒２「来たよ、雪女が…。」
また、そんな冷ややかな声が聞こえてくる。
確かに私は冷え性だし、あまり笑わないし、クラスメートと滅多につるみもしない。
でも、一応は人間だから傷付く。
「…なに？」
生徒１「べ、別に！？」
虐められてるわけではないけど、気味悪がられてるのは事実。
ちゃんと友達はいるんだけどね？
友達１「A、気にしなくていいよ。」
友達２「あいつら、Aのこと知らないからこうやって…。」
「良いんだ、ありがとう。 瑠香と美琴だけだよ、そんなこと言ってくれるの。」
瑠香と美琴は私の親友で、私の過去を知っている。
でも、男子の中で唯一、私に話しかけてくるもの好きがいる。 それは…。
？「おはよう、A！ 今日も可愛いぞ！」
「…はいはい、ありがと。」
？「相変わらずだなぁ、ったく…。 素直に喜んでも良いんだぞ♪」
鈴木誠也。 私に構ってくる唯一の男子だ。
あまり感情を表に出さないから、他の皆は私を『雪女みたい。』と揶揄する。
だけど、鈴木誠也だけは違った。
鈴木『水町って、クールビューティーなんだな！ どうやって笑うの？』
鈴木『ノート見せてよ、俺、寝ちゃった♪』
私の過去を探るわけでもなく、ただただ構う。
彼は野球部のエースで４番だから、人気がある。 女子からの視線が痛い。
どうして笑わないのか、と聞かれなかったのは、初めてだった。
鈴木「…ねぇ、A。」
「ん…？」
鈴木「俺…。 本気でAに一目惚れしたんだ！
Aがどうして笑わないのか、知りたくないわけじゃないけど…。
俺、Aが話してくれるまでちゃんと待つ！ だから、その…。
俺のこと、まず知って欲しい！ それから、俺のこと好きになって？」
生まれて初めての告白、だった。
嬉しいやら恥ずかしいやらだけど、感情が出ない。 いや、出せないんだ。
過去のトラウマで、私は笑顔を忘れた…。
「…ごめんね、鈴木くん。 やっぱり、ダメみたい…。(笑)」
鈴木「え…？」
呆気にとられる鈴木くんを置いて、私は逃げた。
彼からも、一歩踏み出す勇気からも…。
続く…
雪女なんかじゃない ２（鈴木誠也）→←サヨナラＨＲ！（鈴木誠也）
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瞳(プロフ) - かほべえさん» ありがとうございます！菊池さんの緊張ぶりに笑っちゃいました(笑)面白かったです！またリクエストするかもしれませんが、よろしくお願いします。 (2018年9月3日 23時) (
レス) id: 10d7566248 (このIDを非表示/違反報告)
かほべえ(プロフ) - 瞳さん» こちらこそ、いつもお世話になってます♪ リクエスト書いてみましたよ！ 感想お待ちしております！ (2018年9月3日 23時) (レス) id: 0d05787f0f (このIDを非表示/違反報告)
瞳(プロフ) - お世話になってます！またまたリクエストなんですが、新井さんの年の離れた妹設定で、菊池選手が新井さんに結婚を承諾してもらおうとガチガチになる話をお願いしたいです！心配する彼女と、ちゃかすタナマルや誠也達もお願いします！ (2018年9月2日 0時) (レス) id: 10d7566248 (このIDを非表示/違反報告)
さや - かほべえさん» 安部さんの話､嬉しかったです｡しかし､菊池さんと誠也さんの話は､純粋に笑ってしまいました！ (2018年8月22日 21時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
かほべえ(プロフ) - 瞳さん» 鈴木選手とはちょっと違う、クールな感じにしてみました！ 書いてて私も笑ってしまいました（笑） (2018年8月22日 19時) (レス) id: 0d05787f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞かぽ∞ | 作成日時：2017年12月28日 22時
