逆巻家に妹が来ました。【DIABOLIK LOVERS】 (ページ3)

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Episode 3 ページ3

シュウside

「Aちゃんおはよ♪」

『ライトお兄ちゃんおはよう！』

Aはライトに元気よく挨拶をする。

「A、早く座ってください？」

『だって、この椅子高くて座れないの…』

Aがそう言った時、たまたま目が合った。

嫌な予感がする…

『A座れないから、誰かのお膝に座りたいな！』

Aはそう言いながら俺に近付いて来る。

『シュウお兄ちゃんのお膝、座っちゃダメ…？』

その上目遣いは反則だろ…

「はぁ…来れば？」

『やった！』

そう言うと両手を広げる。

「何やってんだ？」

『抱っこ。』

「しない。」

『抱っこ。』

「めんどくさい。」

『抱っこ…』

Aはだんだん涙目になってきた。

「Aのこと泣かせるつもりですか？クズですね。」

「黙れ。」

カナトを静止させてから、もう1度Aの方を見る。

『抱っこ…して…？』

こんなことですぐ泣くとか、本当に子供ってめんどくさい。

「もう…早く来い。」

パッと笑顔になったAを抱きあげると、膝の上に乗せた。

「これで満足か？」

『まん…ぞく？』

もしかして、満足の意味分かんないのか？

「何でもない。早く食え。」

アヤトがさっそくパンに手を伸ばすと、Aが大声でアヤトお兄ちゃんと叫んだ。

「何だよ。」

『そういうのは、いただきますしてからなんだよ？』

「分かったよ…」

『せーのっ、いただきます！』

なんか、マジで子供だな…

『んふふ…美味しい…』

「A、俺のパンも食うか？」

スバルがそう言うと、目をキラキラさせながら頷いた。

「ほらよ。」

スバルが食べさせてやると、これ以上の幸せはないという顔で微笑む。

可愛い…

でも、Aを膝に乗せてると俺が食えないんだよな…

Aは俺のそんな気も知らずに、サラダを頬張っている。

そこで、Aがフォークをトマトにさした瞬間にフォークを奪って口にほおりこんだ。

『Aのトマトさん！』

Aが勢いよく俺の方を向いたから、バランスを崩して床に落ちそうになる。

「危ね…」

Aを抱きかかえ直し、頭を撫でる。