逆巻家に妹が来ました。【DIABOLIK LOVERS】 (ページ1)

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Episode 1 ページ1

アヤトside

『えっと…逆巻Aです！5歳です！』

俺達の妹と名乗るその少女は、元気よく自己紹介をした。

こんな真夜中にこの屋敷に来るなんて、迷子か何かか？

「可愛い名前だね♪Aちゃんはどこから来たのかな？」

ライトがそう聞くと、Aは答えた。

『パパのとこ！』

パパのとこって…

それだけじゃ分かんねぇよ。

「お父様の名前は分かりますか？」

『何だっけ…難しい名前なの。』

もし仮にコイツが俺達の妹だとしたら、コイツの親父はカールハインツになる。

「カールハインツ…か？」

いつもは寝ているシュウが、今日は何でか起きている。

『そうそう！カールハインツ！』

やっぱり、本当に妹なのか…？

「母さんの名前は分かりますか？」

カナトがそう聞くと、Aは悩んだ顔をした。

『ジュリア…だったかな？最後に会ったのずっと前だから、覚えてないや。』

ジュリアなんて、聞いたことないな。

「でもよ、Aの親父がカールハインツってことは…俺達、兄弟だな。」

『A、みんなと兄弟で嬉しい！』

無邪気に笑うAを見て、自然と頬が緩む。

「まぁいいんじゃねぇの？こんな可愛い奴、そうそう居ないしよ。」

俺はAに近付くと、そっと頭を撫でた。

『アヤトお兄ちゃん…大好きだよ！』

Aは満面の笑みで俺に抱きつく。

「とりあえず、後であの方に連絡をしてみます。」

Aと一緒に住むという意見はみんな一致し、Aは俺達と住むことになった。