EPISODE 12 ページ13
「なぁA。」
『ん？』
「俺がヴァンパイアって、知ってるよな？」
『知ってるよ。』
血を吸いたくて、喉がカラカラに乾いてくる。
「ヴァンパイアって、血が主食だろ？」
『うん。』
Aの顎を掴むと、顔を近付けた。
「お前の血、吸わせろよ。」
『はぁ!?アヤトお兄ちゃん、Aの血って…そんなのヤダ！痛いもん！牙が肌に刺さっちゃうんだよ!?』
うるせぇな…
さすがに俺も分かってるっつーの。
誰が妹の血なんか飲むかよ。
それに5歳なんて牙刺したら、その瞬間失神すんだろ。
俺は血を吸われてる時の、その感じてる顔が見たいのにそれじゃつまんねぇし。
乾いている喉を潤す為に、生唾を飲み込む。
Aから離れて手を解放すると、反対側を向いた。
『アヤトお兄ちゃん…？』
「嘘に決まってんだろ？ほら、さっさと寝ろ。」
反対側を向いたのは、正直理由がある。
このままAの方を見続けたら、我慢ができなくなること。
それに、あの甘い匂いを嗅ぎ続けると…
「おかしくなっちまう…」
『何か言った？』
「何でもねぇ。」
『アヤトお兄ちゃん、こっち向いて？A、ギューして一緒に寝たいの…』
だから、そっち向いたらヤバいんだよ。
それにギューなんて、マジで制御できなくなるし。
「今は無理だ。俺がそっち向いたら、お前の血吸っちまうかもしれねぇぞ？怖いんなら寝ることだな。」
『別にいいよ。』
「えっ？」
驚きのあまり、Aの方を向いてしまった。
『アヤトお兄ちゃんなら…血吸われてもいいよ。』
「お前、自分が何言ってんのか分かってんの？」
『だって…今のアヤトお兄ちゃん、苦しそうだから…』
俺、そんな苦しそうな顔してたか？
「でも、大事な妹の血飲むなんてさすがにできねぇよ。」
Aの頭を撫でて、額にキスをした。
「俺は、お前のその気持ちだけで充分だ。」
そう言っても、どこか気に入らなさそうな顔をしている。
『アヤトお兄ちゃん、起き上がって？』
「何すんだ？」
『いいから！』
Aは俺の腕を引っ張って、無理やり起き上がらせる。
『A、アヤトお兄ちゃんの為なら痛くても我慢できる…アヤトお兄ちゃんの苦しそうな顔、見たくないもん…』
俺がAの血を飲む。
その瞬間、Aの血の甘い香りが漂ってきた。
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美紀 - 大変ですね美紀が住んでいる地域も5人も出てしまいました (2020年4月19日 14時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
Amelia_.(プロフ) - 美紀さん» それが出てるんです！(；；) (2020年3月22日 17時) (レス) id: 893622ef20 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 作者さんのところはコロナウイルスどうですか大丈夫ですか (2020年3月22日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
Amelia_.(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます(；；)美紀さんもコロナ気を付けてくださいね!! (2020年3月21日 12時) (レス) id: 893622ef20 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 初めまして美紀ですこのアニメ大好きなので最高ですこのアニメ更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスが流行っているので気を付けてくださいね (2020年3月20日 9時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Amelia_. | 作成日時：2020年3月17日 6時
