1リットルの涙【Fischer's:シルクロード】

7人の軌跡 ページ48

No side





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6人は土手からマサイの家まで帰り、机の裏を覗いた






ン｢…SDカード？｣



モ｢これに何か…｣





マサイがすぐにパソコンを用意し、SDカードを入れてみる




すると、1つの動画が再生され始めた







ダ｢…は、嘘だろ…？｣



ザ｢シルクっ！なんでこんな、、｣






それは俺たちが中学三年の頃、Fischer'sを結成
した頃からの写真が、スライドショーになって
いたのだ




沢山の写真が流れていき、ここ最近のものが
多くなってきた







U-FESやYTFFのときの写真、ただふざけて撮り合った写真など、思い出深いものばかりで。








マ｢動画が、、｣




スライドショーの最後には、動画が続いていて






『なんか動画ばっかでごめんなw

…このスライドショーには沢山の想いが込めら

れてるからさ、出来れば、このままチャンネル

に上げてほしい。

今までずっと7人で活動してきたっていう証。




俺は、いつでもお前らのそばにいるから。

だからもう泣くな。辛い時こそ前を向くんだ。

辛い時、悲しい時、泣きたい時にそばで支える

って言ってくれたとき、すげえ嬉しかった。

だから今度は…俺の番。





…俺の生きた時間は


ただ特別な病気に選ばれてしまった

俺の記録。


病気と闘った日々は、決していい事ばかりじゃ

なかった。

だけどお前らがいたから、どんなに辛いことも

乗り越えてこれたんだ。


本当に感謝してもしきれない。



だから、俺の書いたノートが

改めて命の尊さに気付いたり、命の大切さを見

つめ直すきっかけになったらいいなあって。

俺は、この世にいらない命なんて絶対に無いと

思ってる。

自分のことを必要としてくれる人が周りにいる

はずだから。

俺だったら、家族とかフィッシャーズのみんな

だし。




明日が来るのは当たり前なんかじゃなくて。

生きている限り、いつ何が起きるか分からない



視聴者さんも、フィッシャーズのみんなも、

今出来ることを、精一杯にやって

楽しい思い出を沢山作ってほしい。






これからフィッシャーズは、6人で活動を続け

ていくことになってる



でも俺のこと、少しでもいいから覚えて欲しい

な。

記憶の片隅でもいいからさ。





もう永遠になっちゃうけど…

きっとまた逢えるって信じてる



………アデュー！ 』

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