もしも ページ39
Masai side
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最近、シルクの顔に笑顔が増えた気がする。
いつものようにペンを持つ手は震えてるけど。
「シルク。今日は先生来るよ〜」
シ「う、ん。わか、った。」
モ「シルク、元気そうで良かったね。」
ぺ「だよね!あの写真とかも喜んでくれたみたいだし!」
しばらく雑談していると、先生がやって来た
...
医者「今日は、シルクさんではなく…。少しお話しないといけないことがありまして。」
「…はい」
嫌な予感がする。いつもだったらすぐシルクの検温とかに行くのに。
モ「どうぞ。」
リビングに医者と向かい合う形で座り、モトキがお茶を差し出す
ぺ「あ、もっきゅんありがと。」
少しの沈黙の後、医者が口を開いた
医者「絹張さんは…このままだと少しずつ、自力呼吸ができなくなっていきます。」
「自力呼吸が出来なくなるって…最期ってことですか…?」
無情にも、医者はコクりと頷く
医者「延命治療をするかは本人や周りの希望です。もしそれを希望した場合、人工呼吸器を装着することになります。しかし…」
医者「人工呼吸器を取り付けると、声を出すことは一生不可能です。」
声が…出せない?
ぺ「先生、嘘ですよね?人工呼吸器を付けること以外に方法は無いんですか!」
医者「今の日本の医療技術では……」
これを聞いたらシルクはどう思うだろうか
あいつのことだから…
いや、そんなことは考えないようにしよう。
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さき - もう、号泣しました(´༎ຶོρ༎ຶོ`)話書くのうますぎぃ.°(ಗдಗ。)°. (2021年12月25日 21時) (レス) @page50 id: 799be46e24 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 久しぶりに小説で泣きました。シルクさんは私の推しだったので本当に感動しました。本当にシルクさんがこの世からいなくなってしまったら、エイジさんみたいに受け止めなきゃなれないんだなと思いました。 (2019年9月8日 23時) (レス) id: 431d6d615a (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん - 読んでる間なかなか涙が止まらなかった… でもなんか勇気与えられた気がします(/▽\)♪ 目がめっちゃ腫れました (2019年8月31日 5時) (携帯から) (レス) id: bdf5a50f71 (このIDを非表示/違反報告)
なほ@マシュマロ - すごく感動しました!読んでる間ずっと涙が止まらなくて、すごくいい作品だなと思いました。素敵な作品をありがとうございました! (2019年8月15日 15時) (レス) id: 1f231daff6 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ - これは……名作だ!! (2019年4月15日 7時) (レス) id: c8044a5c37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:立葵 | 作成日時:2018年8月8日 20時