向き合う ページ14
Silk side
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｢有効的な治療法が見つかってない、か…｣
病院に行き、病気についての説明を受けてきた
難病である、脊髄小脳変性症の治療法が無いということは、いつかは死がやってくる
そのいつかが、2､3年後かもしれない、もしくは10数年後かもしれない。でも、どちらにしろ、アイツらとバカやれる時間はもう少ないということ。
自分の病気を少しでも知るために、ネットを開き、調べてみる
『発病すると、体を動かす諸機能に症状が始まり、手や足を動かしたり、話したり、食べたりする機能が次々に消失。数年、10数年後には寝たきりになり、最期には、呼吸運動の停止か衰弱による合併症のために、多くの場合死亡する。』
｢…嘘だろ？俺、歩けなくなるのか？それじゃあもう…｣
俺は、大きな絶望感に包まれ、動画撮影にも顔を出さなくなった
三日後、外の空気を吸おうと近くの公園まで散歩に行く
いつもと同じ景色を見て
いつもと同じ道を歩いている
いつもと違うのは、たった俺だけ。
世界が変わってしまった
今までの俺はもうどこにもいない
.
家に戻ってすぐに、チャイムが鳴った
きっとモトキだろうと思い、ドアを開けると
複雑そうな顔をするマサイが。
お互いに本音をぶつけあってさ、
俺は1人じゃないって教えてくれた
ずっと心のどこかで、病気を認めたくない自分がいた
でも、しっかり向き合って生きてこうって思えて…
優しく抱きしめてくれる胸の中で、涙を流す
気付いたら俺の肩も濡れていて、上を見ると、鼻をすすりながら微笑むマサイがいた
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さき - もう、号泣しました(´༎ຶོρ༎ຶོ`)話書くのうますぎぃ.°(ಗдಗ。)°. (2021年12月25日 21時) (
レス) @page50 id: 799be46e24 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 久しぶりに小説で泣きました。シルクさんは私の推しだったので本当に感動しました。本当にシルクさんがこの世からいなくなってしまったら、エイジさんみたいに受け止めなきゃなれないんだなと思いました。 (2019年9月8日 23時) (レス) id: 431d6d615a (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん - 読んでる間なかなか涙が止まらなかった… でもなんか勇気与えられた気がします(／▽＼)♪ 目がめっちゃ腫れました (2019年8月31日 5時) (携帯から) (レス) id: bdf5a50f71 (このIDを非表示/違反報告)
なほ@マシュマロ - すごく感動しました！読んでる間ずっと涙が止まらなくて、すごくいい作品だなと思いました。素敵な作品をありがとうございました！ (2019年8月15日 15時) (レス) id: 1f231daff6 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ - これは……名作だ！！ (2019年4月15日 7時) (レス) id: c8044a5c37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立葵 | 作成日時：2018年8月8日 20時
