obsessive lover

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学校までの道のりは送迎車

デビュー後送迎車で学校に行くことがすぐに決まって、自力で行くと言ってもマネージャーは聞く耳も持たなかった

「あなたのお兄さん達に言われてんすよ」って乾いた笑いを見せた

過保護なんだってば…うちんとこのにいちゃん達……



マネ「ヒョンソクさんの匂いが今日も体から漂うっすね…」

「いい匂いって言ってください」

マネ「はいはい…マーキングが酷いったらありゃしない……」

「え？」

マネ「いや、ほら、忘れ物ないっすか？行きますよ」

「あぁ、うん」



マネージャーの選曲で流れる車内BGM

朝は必ずテンション上がる曲かけてくれる
おかげで心地が良い


しばらくして学校に着くと、マネージャーが今日も一言言って去っていく
もう耳にタコができるくらい聞いた言葉


"男は極力避けろよ、いくらイケメンでもな"


この言葉をどんな意図で毎回言ってるのか全く分からない
学校にいたら男を避けることなんてほとんどが不可能なのに

できっこない





辛子色の制服を着たたくさんの生徒に紛れた、私

デビューしてる身では一応あるのだけど、これといって目立つことはない
そりゃそうだ…私よりも魅力的な子がわんさかいるんだからさ…




「つい最近までオッパがいたのに」




卒業してしまったジョンファニオッパがいない登校って、案外楽しくない

オッパがいたときも格別に楽しかったとかではないけど、当たり前だったからなんだか…なんだかねぇ……

さみしぃなぁ…






Aオッパ今何してるの
A私がいなくて寂しいんじゃないのー
卒業生なになに
卒業生Aこそ寂しいんでしょ
Aそんなんじゃないよ
卒業生嘘ばっかり
卒業生寂しくて連絡してきたんでしょ?
卒業生かわいい
A違うってば
卒業生このツンデレめ
卒業生かわいいやつ


「……」


これ以上はやってられない……

かわいいやつなんて…


咄嗟にスマホをポケットに放り込んで、学校が終わるまで連絡してあげないことにした



卒業したからって余裕そうに…

私はまだ勉強しなきゃいけないのに…悔しいぃ…
















卒業生男、ちゃんと避けてるか心配だなぁ

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