永瀬廉は推し彼氏 (ページ10)

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◇ 俺の可愛い彼女ページ10

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廉 side

相変わらず、今日も俺の彼女が可愛すぎる。

いや可愛いのはいつもの事やねんけど、今日はいつもに増して可愛く見えんねん。

地味やったけど似合ってた中学の頃の制服とは違って、ちょっと華やかで大人っぽくなった見た目。

俺と同じ色にするって言って選んで買ってたカーディガンも少し大きめでいわゆる萌え袖ってやつになっとる。

その破壊力の次元がやべぇんだわ。

小柄な体で歩く姿も可愛いし、振り返って俺の名前を呼ぶのも最高に可愛い。

「A、手繋ご」

『は！？あ…ぅん…』

手を差し出したら顔赤くしながらも自分から握ってくれるとことか、マジで可愛すぎんの。

そのあと嬉しそうに耳まで赤くすんのも。

バスに乗り込む時、先に俺が乗ってからAを少し抱き上げて乗せると顔真っ赤にして固まってた。

それが可愛くておもろくて、思わず吹き出したら可愛ええほっぺた膨らませんねん。それ俺にとっちゃあ逆効果なん知らんのかな。

全部が可愛すぎて俺の心臓と目が休まる時はない。

まぁ、たまーに俺たちの仲が気に入らない清水杏菜とかいう奴が割り込んでくることあるけど。

杏「A～、ここ座りな。足疲れたでしょ」

……チッ、

俺と繋いでた手を取って、バスの奥の座席を指さす杏菜。
ほんまにええ加減にせえよお前、俺とAの時間を。

俺が小さく舌打ちをすると小さく振り返った杏菜が勝ち誇ったみたいな顔するからとりあえず睨んどいた。

アイツほんまウザイわ…

せっかくAと隣の席座ろうと思ったのに。なんて一人声には出さずに呟いてからしゃーなしに紫耀たちのとこに行こうとする。

ゲームの話でもしとくか、どうせ杏菜に取られるんやし。

『いや、杏菜が座っていいよ。私ここで廉と立ってるから』

「え」

杏「え？」

俺の腕を掴んで平然と言うAに思わず声が漏れる。
いや杏菜も間抜けな顔しとるやん、予想外の返答やったんかな…

つーかそこは杏菜と座らへん？ちょうど二席空いてんのに、なんなら俺前立っとくけど。

けどAは俺の隣にピッタリくっついたままバスは走り出した。

「A？座ってもええねんで？我慢することないって」

『んーん、いいの。私は廉の隣にいたい』

即答のAさん。もはや唖然やで。

当の本人は可愛く微笑んで俺の腕掴んでるけど。

あーもうほんまに…可愛すぎてあかんわこの子。

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