[ハイキュー!!]好き、なんだよ...[影山]

No.12 影山side ページ12

ノヤっさんと龍さんとわかれて外に出た。

「さっきの人は田中龍之介と西谷夕って言うんだよー！」

「おう」

駄目だ、緊張する

「私のお兄ちゃん、天使先輩とか言われてるの！面白いよねっ！」

「おう」

なんて言えばいいんだ…

「ノヤっさんと龍はマネージャーの潔子さんが大好きなんだよ！」

「おう」

余裕が、ない…

「…………」

「…………」

「「あのさっ！」」

菅原とかぶった。

「お前から、良いよ」

「あ、うん。あのさ影山…? 私、なんかしたかなぁ…?怒らせちゃったかな…?
私、バカだからよくわからないの…、なんか怒らせちゃったならいってほしい、です…」

え、なに…?
菅原が俺に？なわけねえだろ

「……は?」

「俺がお前に怒るとか、意味わかんねえ」

「はっ…!?だって影山っ……!うぅ……」

なんで涙目なんだよ…
つか、涙目とか可愛いんですけど…?
あ、無理だ。

―――ダンッ

「ばーか」

「……え?」

うわ、俺何しちゃってんの？
つか、勝手にからだ動くし…

「俺よくわかんねえ、
ただお前を見てると胸が苦しくなって、お前が俺以外の男と話してるとイラついて、
ただただ、お前を独り占めしたいんだよ…、誰にも渡したくねえんだ…
なあ、A？
俺と、付き合ってくれないか……?」

口が勝手に動いた、それと同時に恥ずかしさが込み上げてきた。

「ごめんな、いきなり」

つーか…、

「お前、なんで泣いてんの！？」

「……ぇ…?」

「ごめん…!! 俺、女心とかよくわかんねえ…、どっか痛かったか？ビックリしたか？……いや、だったか…？」

ふられたのか、俺…

「ふふっ…」

「おま―！人が心配してんのに何笑ってんだよ！」

「好きだよ影山」

菅原は俺のネクタイを引っ張って唇を重ねた。

「私も影山が好き。だからっ、よろしくね…?」

―――キュンッ

俺は、すげえ恥ずかしくなって‘おう，と小声で言った。


ごめんな、菅原。

俺ががおまえを好きになったから、

おまえを傷付けてしまったんだな

俺、菅原を失いたくなかった、

けど、無理だったのか…?

菅原、俺はあなたにどんなに嫌われても菅原が好きだ。

大好きだからな―――――

No.13 貴女side→←No.11 貴女side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す