にひゃくはち ページ14
.
花垣はナオトと共に夜道を駆け抜けた。
何故なら、大寿の店に東卍の部下を引き連れた九井と乾が現れたからである。
そもそもはこの二人に事情を聞きたいと思っていたのだが、そんなこと聞ける余裕がなかった。
そして、大寿が自分とナオトを裏口から逃したのだが……、花垣はふと足を止めた。
花垣「ナオト！！」
ナオト「どうしたんですか！？タケミチくん」
花垣「やっぱり戻ろう！」
ナオト「え！？」
花垣「あの二人なら絶対知ってる。関東事変のこともっとちゃんと知っておきたいんだ！！俺、戻るよ！」
ナオト「タケミチくん…」
花垣は話を聞こうと戻ることを決意する。
引き返そうと振り向いた刹那
「…タケミっち」
横から銃をコチラに向け、ニヤリと笑う稀咲と目があった。
稀咲「死ね」
ドンっと銃声が鳴り響く。
しかし、花垣は怪我をしていない。
背中に何かが当たった衝撃があった。
後ろを向くと、目に飛び込んできたのは背中から血を流すナオトの姿であった。
花垣「ナオトぉお！！」
稀咲「ちっ余計なことを…」
花垣「しっかりしろ、ナオト！！」
ナオト「タケミチくん…逃げて…」
ナオトを抱き起こし、必死に呼びかける。
すると稀咲の後ろから今度は足音が聞こえた。
黒川「おいおいおい、橘ナオトは俺が殺すはずだろー？稀咲ー」
稀咲「すまねぇ“イザナ”。コイツがタケミっちを庇った」
黒川イザナ。
そして…
『どうしたの？』
花垣「Aちゃん……」
12年前と変わらず…、いや、12年前よりも更に綺麗になった輝夜Aが現れた。
花垣「Aちゃん、生きてたんだね…！」
黒川「ああ、久しぶりのご対面か」
『タケミっち……』
花垣「Aちゃん……どうしてコイツらと一緒に！？ずっと心配だったんだ！」
『……あなたには関係ない』
花垣「えっ…」
スルリと黒川の腕に自身の腕を絡め、Aは花垣のことをジッと見ていたが、その目は花垣が見たことないほど冷めた目をしていた。
黒川「やっとAのこと見つけられたってのに残念だったなぁ、花垣武道」
花垣「Aちゃん……どうしてっ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 611人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆず(プロフ) - いっちゃんさん» すみません。コメントありがとうございます。微修正や下書きをして保存した際に通知が届いてしまったのだと思われます。その際は更新通知をオフにしていたつもりでしたが、漏れていたようです。ぼちぼち更新していきますので、お待ちいただけますと幸いです！ (2023年3月1日 17時) (
レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - すみません、更新通知が届くのですが、どれもNEWと表示されてなくて、、、続きが更新されてるのでしょうか。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 3e516dda96 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - すごく面白くてすごく大好きです文才天才すぎです、、何回も読み返してます、、これからも無理ないペースで更新していただけたら嬉しいです！完結までついていかせてください！！ (2023年1月16日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
こーが(プロフ) - ありがたきお知らせ…！楽しみにしておりますが、無理せずご自愛ください…！ (2022年11月23日 9時) (レス) id: da454ef0ae (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - おもしろい！おもしろすぎて、ここまで一気読みしちゃいました！それぞれのキャラクターの心情が細かく書いてあって人物により近い視点で物語を読み進められました！続き、楽しみにしてます！ (2022年7月21日 21時) (レス) @page28 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず | 作成日時：2022年5月10日 19時
