さんじゅうはち ページ40
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「なんだこいつ…おかしな奴」
万次郎「お前らこそ好きな奴からかっておかしいだろ、楽しいの？」
「「なっ！」」
そう、Aを揶揄った男児2人はAに好意を寄せていた。
幼いせいか揶揄うことで興味を持たせようとしていたのだが、度が行き過ぎたところで万次郎が現れたのだ。
万次郎「そんなやり方でしか話しかけられねぇなんてダサすぎじゃん？」
おかしな奴だと思っていた万次郎に好意をバラされ、二人は顔を赤くしながらも引かない。
「お前には関係ないだろ、」
「そーだそーだ！別に普通に話してただけだろ！」
万次郎「泣いてっけど」
それを言われて初めてAの顔を確認した。
口を固く結び、大きな瞳に沢山の涙を浮かべて泣いているではないか
これには二人も顔を青くした。
万次郎「謝れよ」
「「うっ…」」
万次郎「謝れよ」
「「………ごめんなさーい！！」」
万次郎がよほど怖かったのか二人はそう叫ぶと逃げて行ってしまった。
その後ろ姿を何だアイツらと睨みつけ、チラリとAの様子を伺う。
先ほどまでの涙はどこへ行ったのか目をパチクリさせて万次郎を見ていた。
万次郎「…大丈夫かよ」
『…うん、ありがとう』
既に涙は引っ込んでいたが目はまだ赤い。
暗い顔をしているAを万次郎は元気付けたくなった。
何故なら、入園当初からAが気になっていたのからである。
先ほどの二人のように好意を持っているとまではハッキリしていなかったが、ここで花を観察するAを万次郎はずっと気になっていた。
万次郎「アイツらの言うことなんて気にすんなよ」
『うん、えっと、アナタも髪の毛黒くないの？』
万次郎「俺のは染めてるの、元々は黒い」
『染めてる？』
自分のそれは月日が経てば根本から黒い髪の毛が伸びてきてしまう。
その都度染めなければいけないし繰り返していると痛んでくる。
だが、Aの髪はどうだろうか。
天使の輪が浮かび、染めたことのない綺麗な髪であることが一目瞭然だ。
万次郎はその髪に思わず手を伸ばした。
万次郎「お前のはめちゃくちゃキレーだよ、」
『えっ……』
万次郎「目だってキレーな色してるし、こんなキレーなの初めて見た」
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ゆず(プロフ) - しおらんさん» コメントありがとうございます。マイキーの愛が溢れているところが伝わっているようで嬉しいです。続編も公開いたしました。今後ともよろしくお願いいたします(^^) (2022年2月3日 20時) (
レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く良いです!!マイキーの愛し方最高ですね！これからも楽しみにしています！ (2022年2月3日 16時) (レス) @page50 id: d42d8a020d (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 噂のキャンディーさん» コメントありがとうございます(^^)今後も楽しんでいただけるよう、頑張ります！ (2022年1月27日 20時) (レス) id: dfff95afcc (このIDを非表示/違反報告)
噂のキャンディー(プロフ) - 凄い面白い作品です！更新楽しみしてます！ (2022年1月26日 21時) (レス) @page30 id: 97930f92c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - にのんさん» コメントありがとうございます(^^)まだ、書き始めたばかりで至らない点もありますが、これからも頑張ります。 (2022年1月23日 11時) (レス) id: dfff95afcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2022年1月20日 21時
