無一郎君は告らせたい【鬼滅の刃】【かぐや様は告らせたい】

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『今日は静かですね……』


珍しく、今日は生徒会定休日。

だが、生徒会長＆副会長に休みはない。



いや、休みはない筈なのだが……








『静かだからって寝るのは頂けませんねぇ』


問題は生徒会長の机で眠る無一郎。

その頭のわきには、大量の書類。


『新生徒会始まって依頼の由々しき事態……』


礼儀正しく、品行方正なAには、到底許せない。


許せないと言うよりかは……


(こんなところで寝るなんて……何方かが間違って入室されたら、恋愛感情持たれるでしょうし……それは困ります)


あくまでも美少年な彼。

そんな時透の寝顔は天使を超えて神である。

一般人なら惚れる。

100％の確信を持って言えることだ。


(まぁ私はこんなことで好きになるような野暮な女ではありませんが！)



仕方なく、彼のわきに座り、仕事を片付ける。


(こんなに貯めるなんて本当に、大丈夫でしょうか……)









仕事を始めまして３０分後。

不意にAの携帯が揺れた。


開くと藤中から。

今から会えませんか、という内容だ。


『全く、会長ときたら……』


もしも無一郎が寝ていなかったら会えたかもしれない。

《すみません、今日は無理です》


メールで送信した０．０００１秒後。

〈猫好きですよね！？〉

(ん？)

唐突な話題変換。


『私は……好きなのでしょうか……』


猫……


猫。


猫……猫……ネコ……







《微妙です》


万能な応答をして、携帯を閉じる。


ポケットの中でまた揺れたが、気にしない事にした。



(仕事が終わったら確認しましょう……)

ふと書類に視線を戻す。




(ん？)


いつの間にか終わっていた。







また改めて携帯を開くと、



〈今、猫が家にいるんです！見てみません！？〉

という一言。





しかたない




行ってやろう。









ふんわりと席を立って出ていこうとしたが……









一度立ち止まって振り返る。




まだ寝たままの無一郎がそこにいた。


『本当に仕方ないですねぇ』



椅子に引っかかっていた上着を背中にかけてやり、




今度こそ退出した。









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更新をまさかのここまで引き伸ばしておりました作者です……

iPhone４からSEになりました！((どうでもいい

今後ともよろしくお願いします……



皆さんからのコメントが心の栄養……

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