デュラン兄妹が来客 ページ8
しゃがみこんで羞恥心に悶えていたマリアは、控室のノック音でやっと立ち上がった。
「は、はいっ！いますっっ」
そう言うと遠慮なく扉は開かれた。
「失礼しまーす。あ、マリアちゃんさっきはお疲れ様ぁ。凄かったよぉ」
ひょっこと現れたのは先ほど案内してくれた青年だ。
「
頭を下げると、困ったように笑い顔上げてよー。という青年にマリアは渋々頭を上げた。
「えっと、何さんでしたっけ？」
「あ、そう言えば名乗ってなかったね。僕はアージェ・デュランよろしくね。これでもイタリア人です！」
敬語は良いよぉとニコニコと笑う彼は、先ほどとは違う服を着ていた。
急な客人にオロオロする私を彼は、座って、さっきのライブで疲れたでしょぉ〜と椅子を進めてきた。
「・・・
促されるまま椅子に腰かけた私は、もう一個の椅子を目の前に引っ張て来て座ったアージェに問いかけた。
彼は、考え込むとちらりとドアの方に視線を向けた。
そして、先ほどと同じように微笑むと、私を見た。
「実はね、キミに会いたいって言う人連れて来たんだよねぇ。よかったら会ってもらえないかなぁ。」
その人天邪鬼だから思ってもない事言うけど気にしないでねぇ。と笑う彼はドアの方に向かい扉を開いた。
「ほら、兄ちゃん速く入りなよぉ。」
「言われなくても入る。一々うるせんだよッ！」
口げんかしながら入ってきた青年は、アージェとそっくりだった。
ドッペルゲンガー並みに似ている彼らに言葉を無くした私は、黙って彼らの口論を聞いていた。
「もぉぉ、兄ちゃん速くマリアちゃんに挨拶しなよぉ。
呆れたようにニーノの背中を押しマリアの前へ出した。
「コレ、僕の兄ちゃん。名前はニーノ・デュラン。僕たち双子なんだぁ。顔は不本意だけど似てるから、アホ毛の方向と、服の色で見極めてねぇ」
「おいっ！不本意なのはこっちのセリフだコノヤローッ！！
あー、俺はニーノ。よろしくなマリア」
おずおずと手を差し出され、此方こそと言い握り返した。
握り返したときふわりと笑ったのが見えて、ああ、兄妹なんだなぁと再確認する。
それ位、性格が似ていないのだ。
その時、ドアをノックする音が聞こえた。
「すいません。日鷹さん」
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天羽音花 - 最近アイカツフレンズの小説を書き始めたこともあり、色々な人の作品を読んでいたところ、この作品を見つけました。設定やお話の書き方、ストーリーの展開、どれを取っても参考になりますし、とても面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2018年6月9日 7時) (
レス) id: 55b5068c58 (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - 斗渚さん» ありがとうございます！光栄の極みです！ (2017年12月20日 7時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
斗渚 - この作品は面白いです！寒くなってきたので風邪をひかないで更新頑張ってください。 (2017年12月19日 15時) (レス) id: a3e40a4b60 (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - 泡沫のアリアさん» ほ、本当ですかΣ(´∀｀；)お手本は嬉しいです(/ω＼)応援ありがとうございます(人''▽｀)頑張りますっっ！ついでにこの作品を作った理由はオリキャラをレイさんと一緒にステージに立たせたかったからです！！ (2017年11月23日 15時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫のアリア(プロフ) - 書き方とかお話の設定とかが全て私が読んできた中で一番お手本&面白い作品です！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2017年11月23日 6時) (レス) id: 4695091f56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果口 陽暉 | 作成日時：2017年11月19日 16時
