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翌朝、起きると樹くんは私を抱きしめていて、もう目覚めていた樹くんに「おはよう」と言われキスをされた。
私が目覚めるとあっけなくその肌は離れて行った。触れ合っていた肌が急に肌寒く感じて少し寂しい。
起きて樹くんが用意してくれた朝食を食べていると、やっぱりあれは夢だったんじゃないか？と思ってしまう。
でも私のナカに確かに樹くんの感覚が少し残っているから、夢じゃないと実感した。
そ昨晩のコトを思い出すとまた胸の奥がきゅーっと締め付けられて少し苦しい。
そうは思うけど、昨日の行為は本当にイチかバチかだったと思う。このままやり逃げされてもおかしくはない。このまま今後一切の関係はない一度きりの夜になる可能性だってあった。
そんなことをぼーっと考えていると、「愛佳、今日は海に行こーか」と樹くんは私に笑った。
昨晩私を抱いた素振りなんてまったく見せずにいつも通りだったから、少し不安になったけど樹くんが「愛佳」と愛おしそうに私の名前を呼んでくれる。
樹くんは本当に私を愛してくれていたんだ
そう思うと心の底からホッとした。まだ樹くんと一緒にいていいんだって。
「うん！行きたい！もう暑いし海も気持ちいいかもね」
さっそく出かける準備をし部屋を出ると、樹くんは当たり前のように私の手を握った。私も嬉しくてぎゅっと樹くんの手を握り返して海に向かう。
樹くんの部屋から少し歩くとすぐに海で、人の多い海水浴場から離れた人気のない海辺を選んでくれた。
大きな青い海と海独特の磯の匂いを胸いっぱいに吸い込んで、サンダルを脱いでそっと海の中に足を付ける。
「わー気持ちーぃ！！樹くん！早く！」
そう彼を手招きをすると、私の目を見つめたまま黙ってこっちに向かってくる。
あ・・・私なんかヘンなこと言っちゃったかな・・・？
少し不思議に思っていると、おでこが付くくらいに近づいて
「・・・樹。樹って呼んで・・・愛佳」
少し低い声でそう訴えながら腰に手を回して抱き寄せてきた。
「あ、ごめん・・・。わかったよ・・・・・・樹・・・」
心臓が破裂しそうなくらいドキドキしている私の後頭部に手を当てると、優しく触れるくらいのキスをした。
「そ。そー呼べばいーの」
満足したようにいたずらに笑う樹くんに負けた。
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えーじ(プロフ) - ぶーさん» 返信できるの今知りました・・・コメントありがとうございます！北斗くん目線のお話も書く予定です！今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月17日 17時) (
レス) id: fa9409e064 (このIDを非表示/違反報告)
えーじ(プロフ) - ヒヨリさん» 返信できるの今知りました・・・コメントありがとうございます！そうですよね〜！そこの部分も番外編で書こうと思ってます！今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月17日 17時) (レス) id: fa9409e064 (このIDを非表示/違反報告)
えーじ(プロフ) - ころころコロンさん» 返信できるの今知りました・・・コメントありがとうございます！番外編も書くつもりです！今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月17日 17時) (レス) id: fa9409e064 (このIDを非表示/違反報告)
ぶー - はじめまして！とっても面白くてぜひ北斗くんのも見たいなって思いました！ (2019年8月8日 10時) (レス) id: ea1b57001e (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白かったです!!北斗くんもあー言っときながら本当はまだ主人公のこと思ってるのかな?なんて勝手に想像したりしてました(笑) (2019年8月4日 18時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えーじ
| 作成日時：2019年8月3日 22時
