・ ページ18
レ『はいこんちゃーす、レトルトと申しまーす。今日は初のコラボ実況、ということでね、どうぞ』
『はいはいみなさんこんちは！神楽でーす！』
レ『今日はよろしくお願いしまーす』
『よろしくお願いしまーす』
レ『はいっ、じゃあ早速始めていきましょう』
『はーい』
レ『今回やろうと思ってるゲームは……
……
『そこで、A！はい次、B！YY十字！AXYABB…』
ﾃﾃｰｰｰﾝ↓↓
レ『いや無理やろ！こんなん出来るか！』
『しょうがない。私が手本を見せてやるか』
レ『お、頼りになるぅ』
ﾃﾃｰｰｰﾝ↓↓
レ『即死やん！笑』
『うるさい！難しいのこれ！笑』
レ『わぁ開き直ってる笑』
…
約2時間後、お互いに初めてのコラボ実況が録り終わった。
「っあー…疲れたぁ……」
レ「お疲れ様ぁー……」
レトルトさんも私も完全に疲れきった顔をしている。
「楽しかったですねぇー」
レ「敬語、笑」
「やっぱ自然に出ちゃうって笑 タメでいけるように努力はするんで不意の敬語は見逃してよ笑」
レ「…しゃあないな笑」
「っはは、ありがとうございます」
レ「おいっ」
「えぇっ、さっき見逃すって言ったのに、笑」
レ「っふふ」
敬語をなくす、
普段の私なら絶対にできない事だけどレトルトさん相手だとできるようになってきた気がする。
このまま…『さん』を無くしてもいいのかな…。
「じゃあ私帰るね」
レ「なんか用あるん？」
「これから2本くらい実況録んないとストックが無くなりそうなのよ。レトも編集あるっしょ？」
レ「レト……」
レトルトさんは私が初めて呼ぶ呼び名に固まってしまった。
「…ごめん嫌だった？」
レ「嫌じゃない、けど、独特な略し方やなって思って笑」
「え、そう？笑」
レ「略しすぎやろ笑」
「あはは」
良かった……
これから『レト』って呼んでも良いんだ…。
レ「…ほなまたな、ぐらちゃん」
…え、今、
「…ぐらちゃんって私？」
レ「…せやろ。俺の前1人しかおらんやん」
「……かわいい」
レ「…さすが俺のネーミングセンス」
「帰りまーす」
レ「おい無視すんな」
「っふふ、じゃあね、レト。また録ろーね」
レ「おん。また近々」
私はレトの動画を楽しみにしながら家を出ていった。
これが私とレトの出会い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RIN | 作成日時：2020年7月17日 6時
