・ ページ16
〜2010年6月20日〜
今日はレトルトさんとコラボ実況を録る日。
私は今車でレトルトさんの家まで向かっている。
今でも現実だと思えない。
レトルトさんの顔…どんな感じなんだろう……。
レトルトさんに言われた家に着き、インターホンを押す。
レ『…はい』
「初めまして神楽です。到着しました」
レ『今行きますっ』
ガチャと扉が開くと自分と同年代くらいの青年が出てきた。
レ「初めましてレトルトです。どうぞ」
「……お邪魔します」
私はレトルトさんの家に入った。
レトルトさんの家はワンルームで装飾はシンプルだった。
無駄なものは置かない主義の人なのかな？
レ「どうぞ」
小さな緑色のカーペットに座っているとレトルトさんがお茶を出してくれた。
「ありがとうございます」
レトルトさんは私の向かい側に座り、スマホをいじり始めた。
この人がレトルトさん……。
本物のレトルトさんは私が想像していたよりも若く、顔が整っていた。
レ「…あんま見ないでください。なんか恥ずかしいです」
「あ、ごめんなさい」
レ「…今日、やろうと思ってるのはこのゲームです」
そう言ってレトルトさんが出してきたのはコアなゲームファンが好む、割とマイナーなゲームだった。
「あ、このゲーム…」
レ「知ってますか？」
「確か過去にシリーズ化してましたよね。…これ、過去のシリーズ総まとめにしてひとつのゲームにしたやつじゃないですか？」
レ「…よく知ってますね。割とマイナーなやつですけどこれ」
あ、レトルトさんの目がちょっと輝き出した。
「たまたまです笑 前にやったことがあるので」
レ「そうなんですか……あの、年齢とか、聞いていいですか？」
「？…別にいいですよ。19です」
レ「あ、1個下だ」
「え、ほんとですか！？」
レ「はい。俺は20です」
「う、嬉しいです！！」
レ「…え？笑」
「まさか同年代の実況者がいるなんて……うわ感激…」
レ「…っふふ」
レトルトさんは私を数秒見つめ、小さく笑った。
「…え？どうしました？」
レ「神楽さんて面白い人やなぁって思って笑」
…あ、関西弁。
「レトルトさんの実況も面白いですよ」
レ「え、見てくれてるんですか」
「ファンですもん！」
レ「そうなん！？」
「はい！初投稿からずっと見てます！」
文字数の関係で次に行きます
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RIN | 作成日時：2020年7月17日 6時
