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貴方視点
次の日…
「……」
また寝れなかった
寝ようと思えばいつでも寝れる
だけど…
一度夢を見たんだ
幸せな夢なんかじゃない
怖い夢
二人が死んだ時の記憶が夢の中でループする
それが
どんな拷問よりも
痛くて死にたくなる
そんな悪夢だ
でも
二人が死んだのは私のせいだと
ずっと言い聞かせている
私のせいで二人が死んだ
私がもっと早く気が付いていれば
二人は死ななかった
どうして
死ぬのが私じゃないんだ
そう頭の中で唱え続ける
降谷「A！しっかりしろ！A!!」
「ッ！バーボン……」
降谷「どうした、顔が真っ青だ」
「少し…身体が冷えただけ…だと思うから…放っておいて………」
スコッチはすでに任務に向っていった
だから
今家にいるのは私とバーボンだけ
降谷「A、お前のドレスはどこだ？」
「……カバンの中」
降谷「シワになるぞ」
「何処にかければ良いのか…わからなかったから」
バーボンはため息を付きながら
カバンからドレスを取り出し
ハンガーを使って壁にかけた
そういえば…
「なんて呼べば…良い？」
降谷「は？」
「バーボンじゃ…バレる…から」
降谷零は完全に駄目だろうし…
降谷「安室透だ」
「安室…透……」
降谷「ヒロは緑川唯だ」
「……わかった、安室透と緑川唯…」
上か下か……
「……透さん？」
降谷「は……」
バーボンは持っていたグラスを落としかけた
「？」
駄目だったのだろうか？
降谷「A…」
「私のこと下で呼んでるから……合わせたほうがと…思って…」
降谷「……まぁ…それでいい」←
「？うん」←
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作者名：箔月 | 作成日時：2023年8月12日 12時
