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諸伏視点
Aの部屋をそっと覗き
寝てしまったことを確認した
諸伏「寝てたよ」
降谷「そうか…」
諸伏「……ねぇ、
降谷「ん?」
諸伏「Aのこと、公安で保護できないのかな?」
なんて、リビングに置いてある椅子に座り込む
降谷「……僕だって、出来ることなら保護してやりたいさ。けど…」
組織の人間として存在しているから保護が難しい…
秘密を話してくれればある程度罪は軽くなると思うけど…
降谷「Aの性格からして、本当のことをべらべらと話してくれる可能性は低い。むしろ黙秘を続けると思う」
諸伏「うん……そうだね」
Aは身内を身を挺してでも守る
そんな性格だ
すると…
「……………ぃ」
諸伏・降谷「!」
Aの声が彼女の自室から聞こえた
諸伏「
降谷「あぁ」
静かにAの部屋に入り
彼女に近づく
A「けんじ……じんぺ…い…」
降谷「!」
諸伏「A…」
萩原と松田の名前を吐きながら
謝っていた
A「ごめ……ん…ご…めん…」
ただただ彼女の謝罪の声が部屋に響くだけ
苦しそうな彼女の顔を見ながらも俺たちはどうすることも出来なかった
降谷「A……」
A…
君は一体、どんな過去を背負ってるんだ?
教えてくれないのはわかってる
けど
教えてくれないか?
俺達は少しでも君の負担を減らしてあげたいんだ
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作者名:箔月 | 作成日時:2023年8月12日 12時